GE ヘルスケア・ジャパン/新型ワイドボア 3.0T MRI 装置「SIGNA Hero」を販売開始
GE ヘルスケア・ジャパン(本社:東京都日野市)は、最新のテクノロジーを搭載した新型 3.0T(テスラ)MRI(磁気共鳴断層撮影装置) SIGNA Hero(シグナヒーロー)を 4 月14 日(金)より発売する。
SIGNA Hero は、MR の検査に関わる全ての人々、患者、検査者(技師)、読影者(医師)、看護師、経営者などの検査ニーズに応えるべく、3.0T MRI に求められる高性能をさらに進化させ、高いユーザビリティを追求した最新の MRI である。環境性能やコストにも配慮する優れたエネルギー効率を実現するために、最重要ハードウェアのマグネットをはじめシステム全体を新設計・開発した。加えて、GE ヘルスケア MRI の革新技術を代表し、進化し続けるAIRを搭載していることから、患者の負担を低減させる AIR Coils、画像クオリティを向上させるディープラーニング技術 AIR Recon DL、 検査効率を高め、ワークフローを向上させる AIR Workflow を活用し、 検査全体の質の向上、提供する医療の質向上に貢献する。
【製品特長】
■新開発の Hero マグネットにより、高性能、軽量、省ヘリウムを実現
SIGNA Hero は、新開発のインテリジェントマグネットテクノロジーの採用により、3.0T の中で最高クラスの 0.25ppm*1 の静磁場均一性を実現。局所はもちろんのこと、広範囲での撮像でもより一層の高画質を達成した。さらに、オフセンターでも安定した高画質を実現している。また、さらなる効率性を追求したマグネットは設計から見直したことで、従来の 3.0T マグネットに比べ重量を約 30%削減した。WIRE の最適化を実現するなど、従来の 1.5T クラスと同等の重量まで軽量化に成功した。これにより、設置工事のコストの最小化にも大きく寄与する。稼働ヘリウム量も 67% 削減*2 した。コスト面でも持続的運用を更に進化させ、病院経営に大きく貢献する。
*1: 40cm DSV, Typical 値
*2: 自社従来比
■進化し続ける医師・技師・患者の MR の検査体験が変わる AIRテクノロジー搭載
SIGNA Hero では、一つひとつの検査の質を担保し確実な実施のために、患者負担の軽減、画像クオリティの向上、ワークフローの向上に着目し、以下の最新技術を搭載している。
患者の負担を低減する AIR Coils は、高画質と患者快適性を同時に実現する AIRコイルで、全身部位での撮像が可能。画像クオリティを向上させる AIR Image Quality は、画質の向上を追い求めると撮像時間が長くなるという MR の常識を覆す技術。その技術の中核となる AIR Recon DL を標準搭載し、k 空間データ全体に対して直接ディープラーニングアルゴリズムを適用し再構成することでノイズ低減、画像の尖鋭度向上、トランケーションアーチファクトの低減を実現する。そして、体動補正技術である PROPELLER や 3D シーケンス、T1 /T2 マップの定量画像などへの適用が可能になる。ワークフローを向上させる AIR Workflow は、スキャン設定の手間を省き、追加撮像や再撮像の低減にも貢献する。
■検査の高速化と最先端イメージングを実現する SIGNA Works
SIGNA Hero には GE ヘルスケアが長年深めてきた MR 画像に対する知見を 余すところなく搭載している。HyperSense は、圧縮センシング技術を応用した高速化技術。少ないデータサンプリングから高分解能画像を再構成することでスキャン時間を短縮することが可能。oZTEo は Zero TEスキャン(Silenz)の技術を応用した、3D 骨イメージングの新しい撮像法。骨そのものの変化、損傷を 3 次元的に画像化する。MRI 検査での課題である全身領域での動きの克服、腹部領域において、呼吸・横隔膜同期を行わずに、自由呼吸下によるダイナミック撮像が可能となり、呼吸が不安定な患者でも、呼吸の動きを感知/補間して、鮮明な画像を作成することが可能になった。
SIGNA Hero は、新型の着脱式ワイド患者テーブルを選択可能。205cm 超ロングスキャンカバーレージを持ち、患者が安心して検査が受けられる、70cm 幅のワイドテーブルを採用。患者の⼊退室をスムーズに行い、患者載せ替え回数を半減することが期待される。
問い合わせ先=GE ヘルスケア・ジャパン コーポレート コミュニケーション
TEL: 0120-202-021