富士フイルムメディカル/3D画像解析システム
富士フイルムメディカルは、CT・MRIなどの断層画像から高精度な3D画像を描出する、医療向け3D画像解析システム「ボリュームアナライザー SYNAPSE VINCENT(シナプスヴィンセント) Ver.4.4」を発売した。
同製品は、CT画像からセミオートで腎臓の体積を計測する「嚢胞腎解析」や、「腹部パフュージョン」、「心筋パフュージョン(CT)」などの機能をオプションとして新たに追加している。
<特長>
▽常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)処方薬の処方条件の一つである体軸画像からの腎臓体積計測に対応する「嚢胞腎解析」機能は、セミオートでCT画像から腎臓体積を計算可能
▽非造影撮影で腎臓を自動抽出できるため、造影剤による副作用などのリスクなく解析できる
▽過去に実施した解析との比較や差分を自動で表示することができるため、多発性嚢胞腎の経過観察にも有用
▽従来、MRIでしかできなかった心臓血流の解析がCTで行えるようになったため、ワンストップで冠動脈の狭窄などの診断に必要な画像を得られる
▽従来、頭部や心臓の領域において活用されていた血流灌流状態の可視化や、定量化機能を腹部にも拡大したことにより、主に膵臓の疾患治療の経過観察に有用
▽肝臓、腎臓、肺切除解析のデータを、3D-PDF出力することができる。Acrobat Reader上で3Dデータを見ることができるため、血管の支配領域などをシミュレーション的に観察できる(同機能を利用するには、サーフェス表示オプションが必要)
※問い合わせ先=富士フイルムメディカル 販売統括本部マーケティング部 TEL 03・6419・8033