富士フイルム/デジタルマンモグラフィシステム「AMULET SOPHINITY(アミュレット ソフィニティ)」発売
富士フイルム(本社:東京都港区)は、低線量・高画質とAI 技術によるワークフロー向上を実現したデジタルマンモグラフィシステム「AMULETSOPHINITY(アミュレット ソフィニティ)」を、富士フイルムメディカル(本社:東京都港
区)を通じて6 月1 日より発売する。「AMULET SOPHINITY」は、乳房の断層画像を生成し内部構造の3 次元的な観察を可能にするトモシンセシス機能を搭載した、当社デジタルマンモグラフィシステム「AMULET(アミュレット)」シリーズ※1 の最上位機種。当社は、4 月14 日~16 日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される「2023 国際医用画像総合展(ITEM2023)」に「AMULET SOPHINITY」を出展する。
※1 富士フイルムのデジタルマンモグラフィシステムのシリーズ。
主な特⾧
(1)低線量で高画質を実現
自社開発の「HCP(Hexagonal Close Pattern)構造」TFT パネルを採用した直接変換型 FPD を搭載。低線量でも画素サイズ 50μm の高精細な画像を提供する。加えてトモシンセシス機能では、撮影枚数を増やし、アーチファクトを低減することに成功。当社の画像処理技術により、撮影枚数を増やしても、一度の撮影における総線量は現行機と同等。さらに、画像処理機能ISR※2 と組合せることで、トモシンセシス画像のさらなる高画質化を実現する。
※2 ISR (Iterative Super-Resolution reconstruction)は、アーチファクトの低減、高解像度化、粒状抑制を同時に行う画像処理機能。
(2)AI 技術を活用して適切なポジショニングをサポート
マンモグラフィ画像の読影では、小さな変化を見逃さないように、左右の乳房画像の比較読影や、過去の画像との比較読影を行う。厚生労働省の指針でも、過去の画像との比較読影が望ましいと明記されており、その重要性が示されているが、比較読影がしやすい画像は乳房のポジショニングに左右され、撮影者の高い技術を必要とする。今回、AI 技術を活用して新たに開発した「プロジェクション機能”Positioning MAP”」は、過去に撮影した、同一受診者の画像のスキン
ラインと乳頭位置をポジショニングの目安として撮影台面上に投影。過去の画像と比較しやすい撮影をサポートする。初めての検査で過去の画像が存在しない場合には、左右の乳房を比較するため、左右反対側の画像を反転して撮影台面上に投影することも可能。また、AI 技術※3 を用いた「ポジショニング解析機能」も搭載。撮影画像からポジショニング状態を解析した結果を提示するため、ポジショニング技術の向上に役立つことが期待できる。
※3 ポジショニングにおいて重要な大胸筋と乳頭の基準点の抽出アルゴリズムを、AI 技術の一つであるディープラーニングを用いて設計。導入後に自動的にシステムの性能や精度が変化することはない。
(3)受診者に優しいデザインと機能
撮影台下部に体の形状に合ったカーブ(Fit Curve)を設け、受診者の腹部の圧迫感を減らすことで、検査時の窮屈さを和らげる。さらに、乳房の圧迫固定を行った後、乳房の状態や画質に影響しない範囲で圧迫力を自動で減圧することで、検査時の痛み軽減を目指す圧迫自動減圧制御機能「Comfort Comp“なごむね”」を標準搭載している。
問い合わせ先=富士フイルムメディカル 営業本部 マーケティング部
TEL:03-6419-8033