フィリップス/超音波診断装置の新トランスジューサ「X5-1c」と自動計測機能を発表
フィリップス・ジャパン(本社:東京都港区、以下フィリップス)は、循環器に特化した超音波診断装置「EPIQ CVx」のRelease 9.0の販売を開始する。「EPIQ CVx」Release 9.0の主な新機能として、成人用体表3Dトランスジューサ「X5-1c」と自動計測機能が搭載される。「EPIQ CVx」 Release 9.0では高精細な画質による検査精度の向上や自動計測による検査時間の短縮をもたらす。
「EPIQ CVx」 Release 9.0の製品特長
1.新しいビームフォーミング技術による画像の向上「nSIGHT Plus」
従来の画像処理技術である「nSIGHT」は、受信した莫大な信号をハードウェアにより高速変換していた。しかし現場のニーズに対応するためには、ハードウェアのみでの画像処理に加え次世代の画像処理技術が必要になってきた。そこで「nSIGHT Plus」では、進歩したGPUとソフトウェアを併用し画像処理の早い段階からピクセルレベルでのアダプティブ・アルゴリズムによる画質の向上を行い、2D画像だけでなく3D画像でもクラッタノイズを減少させるなどの処理を行う。 3Dを含むすべてのエコーの基礎となる画質が向上することにより、体表からの低侵襲な検査からも多くの臨床有用性をもたらすと考えられ、患者の負担軽減につながる。
2.刷新された成人用体表3Dトランスジューサ「X5-1c 」
「X5-1c」は狭い肋間からもスキャンしやすい形状が採用されており、欧米人と比較して小柄な高齢の日本人に特に有用。また、ウィンドウへのアクセスが容易になることにより検査時間の短縮や検査精度の向上をもたらす。
「nSIGHT Plus」に基づいた画像処理Image Boostで2D画像、3D画像ともに進化しており、特に従来、体表エコーでは困難であった三尖弁や肺動脈、左室心尖部などの描出能が向上する。これらの特長により、「X5-1c」トランスジューサが体表心エコー図検査において大きな進歩となることが期待される。
3.ルーチン計測の自動化技術で検査効率の向上へ「Auto Measure」
ルーチンの心エコー図検査で計測される項目は増える一方であり、検査時間を短縮することは困難である。「Auto Measure」は毎日の検査で計測される一般的な計測項目を自動で計測する。これにより、標準的な2D心エコー図検査での計測にかかる時間が、手動の場合と比較して51%短縮したとの報告もあり、検査効率の改善と患者の負担軽減に貢献する。
問い合わせ先=フィリップス・ジャパン ブランド コミュニケーション部
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