キヤノンメディカルシステムズ/無理のない姿勢で検査できる超音波診断装置「Aplio a/Verifia」の販売を開始
キヤノンメディカルシステムズは、検査者が無理のない姿勢で検査が行える新製品「Aplio a/Verifia(アプリオ エー /べリフィア」の販売を5月23日から開始する。
近年、病変の早期発見から治療方針の決定、治療のガイドや術後のフォローアップなどを目的として、超音波診断装置は日常の診断に欠かせない存在となっている一方で、超音波検査に携わる臨床検査技師(以下、ソノグラファー)の約95%が、「無理な姿勢で超音波検査をしなければならないことが多く身体的な負担を感じている」という実態がある(同社による国内ソノグラファー1,170人へのアンケート調査結果より)
「Aplio a/Verifia」は、そのような負担を軽減し、快適な検査環境を実現することを目指して開発された新製品である。
【主な特長】
1.あらゆる検査姿勢に対応するフレキシブルな機構
立ち操作や、処置室・術場などでも快適な検査を実現するため、観察モニタや操作パネルの位置や高さをフレキシブルに調整することが可能。かがんだ状態での下肢検査から、処置室や手術室での立ち検査などでも無理のない姿勢で検査をすることが可能である。
2.複雑な検査をサポートするProtocol Assistant
スクリーニング検査において、ルーチンとして撮っておきたい部位や断面を描出するための装置の操作手順と、対応した参照画像を装置に登録。簡単な操作で順次呼び出せるProtocol Assistant機能をオプションで搭載可能。参照画面としては超音波検査画像のほか、臓器の部位を示すイラストやプローブの当て方などの写真も登録できる。これにより、複雑な検査の流れも撮り残しなく誰でも簡単に進めることが可能である。
3.幅広い検査に対応する高画質と多彩なアプリケーション
上位機種と同等の21.5インチワイド液晶モニタを採用。深部の組織を高解像度で映像化する当社独自の「D-THI」(平成30年度全国発明表彰「文部科学大臣賞」受賞)を始め、高画質断層像技術を搭載。さらに低速で微細な血流を描出できる当社独自の血流イメージング技術「SMI」(第15回日本超音波医学会技術賞受賞)、心臓検査で心筋の動きを観察する2D Wall Motion Tracking、肝臓などの臓器の硬さを映像化するエラストグラフィなど、数々の高画質技術と多彩なアプリケーションをオプションとして搭載可能で、多くの臨床分野での検査をサポートすることができる。
なお、同社では、5月24日(金)~26日(日) に開催される日本超音波医学会 第92回学術集会(会場:グランドプリンスホテル新高輪)企業展示会場にて、同装置を展示する予定である。