フィリップス・ジャパン/マルチスライスCT
フィリップス・ジャパンは、全身用マルチスライスCT「IQon Elite Spectral CT」を発売する。
同製品は、異なる素材のシンチレーターを上下二層に配置した二層検出器CT「IQon Spectral CT」の上位モデルである。
<特長>
▽二層検出器CTでは、全ての検査でスペクトラルイメージングが可能なデータを収集しているが、このデータをより効率良く日常の全ての検査で活かすべく「HyperSight Elite Spectral Reconstructor」を開発。画像処理能力を大幅に向上させたことにより、迅速に検査のアウトプットにアクセスできるため、救急でのスペクトラルイメージングの活用など新たな領域にも対応
<Calcium Suppression>
▽骨髄イメージングを描出するカルシウム抑制画像を新たに追加。従来のCTでは、骨の高いコントラストにより表現が難しかった骨挫傷の診断で、カルシウム成分を抑制した画像を用いることにより骨髄浮腫の状態を可視化し、MRI等の追加の検査削減や確定診断までの時間短縮を図る
<Electron Density>
▽電子密度画像を新たに追加。画像のCT値を電子密度へ変換する場合に比べ、電子密度画像を直接再構成することで、被写体の体格や肩や骨盤などから多く発生するアーチファクトによる影響が少なくなり、治療計画への応用が期待される
※問い合わせ先=フィリップス・ジャパン ブランドコミュニケーション部 TEL 03・3740・5896