富士フイルム/デジタルX線画像診断装置
富士フイルムは、特性の異なる2種類のX線検出部を積層した、“デュアル構造”のデジタルX線画像診断装置「FUJIFILM DR CALNEO Dual(カルネオ デュアル)」を新たに開発した。
同製品は、一度のX線照射で高精細な一般X線画像と骨強調画像、および軟部組織画像の3つを同時に取得できる。また、骨強調画像を用いて、骨粗しょう症診断で推奨される腰椎・大腿骨の「DXA(Dual Energy X-ray Absorptiometry)法」による骨密度測定が可能なX線画像診断装置である。
<特長>
▽蛍光体にCsI(ヨウ化セシウム)とGOS(ガドリニウムオキサイドサルファ)を用いた特性の異なる2種類のX線検出部を積層し、一度のX線照射で2つの画像が得られる。この2つの画像に、画像処理技術である「エネルギーサブトラクション(ES)技術」を適用することで、骨強調画像と軟部組織画像に分離することができる
▽X線のデジタル化において、長年にわたり培ってきた散乱線の影響を抑制する技術や、粒状性の悪化を抑制しながらコントラストを高める技術などを適用して骨組織の分離精度を高めることで鮮明な骨強調画像を提供。これにより、胸椎・腰椎・股関節などにで骨の視認性向上が期待される。また、腰椎および大腿骨の骨強調画像を用いて、DXA法による骨密度を測定することも可能
▽一般X線撮影と同様に、測定領域に対して各部位にX線を面状に一度照射するだけで骨密度測定用の画像を取得できるため、撮影時間の短縮や被検者の身体的負荷軽減に貢献する。また、一般X線撮影装置で一般X線画像の撮影とDXA法による骨密度測定ができるため、装置間の移動が不要になりポジショニング回数を減らすことができる
▽一般X線撮影用のコンソールに骨密度の測定機能を搭載することで、検査オーダーの入力から一般X線撮影と骨密度測定を同一のコンソールで操作できるため、操作室のスペースを有効に活用することができる。また、骨密度測定においても、コンソールに内蔵されている画像拡大機能や、白黒反転機能などの画像処理も使用することが可能。操作手順をガイドする機能を搭載しており、業務の効率化をサポートする
※問い合わせ先=富士フイルムメディカル 営業本部 マーケティング部 TEL 03・6419・8033