富士フイルム／移動型デジタルＸ線撮影装置

　富士フイルムは、小型化と従来機比約１／５の軽量化を実現した超軽量移動型デジタルX線撮影装置「ＦＵＪＩＦＩＬＭ ＤＲ ＣＡＬＮＥＯ ＡＱＲＯ（カルネオ アクロ）」を、富士フイルムメディカルを通じて発売した。
＜特長＞
▽小型化と、従来機と比べて約１／５となる総重量９０ｋｇの軽量化を実現。また、その場での回転や任意方向へのスライドなどができる４輪キャスター構造や、片手で操作できる超小型のＸ線発生機を採用。これにより、救急や集中治療室など狭い場所での円滑なポジショニングをサポートする。コンパクトでスリムなデザインのため、移動時に操作者の前方の視界が確保でき、エレベータ乗降時や患者とのすれ違い時の安全な走行に貢献
▽低線量の撮影でも高画質な画像を得ることができる「ＣＡＬＮＥＯ Ｓｍａｒｔシリーズ」に対応。さらに、撮影画像からＸ線の散乱線成分を除去する金属製フィルター「グリッド」を使わなくても、画像のコントラストと粒状性を向上させることができる「Ｖｉｒｔｕａｌ Ｇｒｉｄ処理」も標準搭載。また、オプションで人体の厚さを３次元情報として推測し、厚みの異なる部位や構造物を認識してコントラストと濃度を最適化する「ダイナミック処理」を使用することが可能。これにより、黒飛び、白つぶれを抑えて、被写体全域を高精度に描出することができる
▽高性能リチウムイオンバッテリーにより、１５分の充電で１時間使用できる急速充電が可能。フル充電から１２時間連続で使用できる（１時間あたり２０ショットを想定）ため、日中の稼働時間中に充電の必要がない
▽Ｘ線撮影とカセッテＤＲを制御する操作部を一体化した操作パネルは、上下左右に可動でき、ポジショニング時などにベッドサイドのさまざまな位置から撮影操作や画像確認などができるため、ワークフローが大幅に向上
▽操作パネルとＸ線照射スイッチを、独自の抗菌コート技「Ｈｙｄｒｏ Ａｇ」でコーティング。銀系抗菌剤を含有した超親水性膜で全体をコーティングした抗菌仕様であるため、表面に付着した汚れを落としやすく、清潔で衛生的に使用することができる。また、操作パネルは、凹凸が少なく汚れを拭き取りやすいデザインとなっている
※問い合わせ先＝富士フイルムメディカル　販売統括本部マーケティング部　ＴＥＬ ０３・６４１９・８０３３