日立製作所/マルチスライスCT

日立製作所/マルチスライスCT

 日立製作所は、マルチスライスCT装置「Supria/Supria Grande」に最新のソフトウェアを搭載した「Supria/Supria Grande V2.21」を発売した。
<特長>
▽同一のらせん軌道でスキャンが行えるよう、CT装置を制御する軌道同期スキャン機能を搭載。撮影時のらせん軌道をほぼ一致させることにより、位置ずれによる誤差が低減し、サブトラクション画像の精度が向上。読影を困難とさせる組織の石灰化や止血クリップなどを高精度で除去した血管造影像の提供が可能となり、特に頭部の診断などに活用することができる
▽人体の水平な横断画像から任意角度の断面画像を作成するMPR処理において、整形外科領域で必要な頚椎や腰椎のMPR表示を簡単に行えるSPINEモード機能を搭載。椎体や椎間板に合わせて任意角度の断面を連続的に複数設定でき、設定した画像の作成および保存が可能となる。従来、手作業で行っていたMPR処理が簡便に行えることにより、高度な診断を支援
▽同バージョンに搭載するEco modeには、省エネ化を実現する二つの機能があり、On‐time Standby機能は、ガントリに内蔵する冷却ファンなど機器の動きを適切に制御することで消費電力を抑制。また、Off‐time mode機能は、特性安定化を目的に装置を使用していない時にもX管検出器に通電している時間を短縮することで、待機時消費電力を、より抑制する。「Supria Grande」の場合、Eco modeにより、従来装置と比較して消費電力を最大で55%低減するため、ランニングコストを抑えることができる
▽少ないX線量で検査した場合に発生する画像ノイズを低減する画像再構成機能のアルゴリズムを改良し、画像演算速度を高速化したIntelli IP RAPIDを搭載。従来の「Supria/Supria Grande」と同画質の画像を約2分の1の時間で得ることが可能。CTスキャン後は、すぐに画像作成が可能なため、ワークフローの改善に寄与する
※問い合わせ先=日立製作所 ヘルスケアビジネスユニットマーケティング本部 TEL 050・3188・3100

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