JIRA年頭所感発表会/Ⅹ線発見130周年の節目に相応しい活動目指す(25.1.10)

JIRA年頭所感発表会/Ⅹ線発見130周年の節目に相応しい活動目指す(25.1.10)

 日本画像医療システム工業会(JIRA)は1月8日、KKRホテル東京(千代田区)で、JIRA瀧口登志夫会長の年頭所感発表会を開催した。
 瀧口会長は、冒頭2024年を振り返り、その中で医療経営の厳しさが増したことと画像医療システムの平均使用期間が12.7年と延伸傾向が続いていることを指摘。続けて2024年の活動トピックスについて次のように紹介した。
「昨年4月にJIRA画像医療システム産業ビジョン2030を策定し、定常的活動に加えて以下の5つのビジョン、①各種セミナー、ITEMの開催、②SaMD審査の迅速化、③2024年診療報酬改定への取り組み、画像診断ディスプレイの医療機器化、④DITTAの活動、⑤医療機器のサイバーセキュリティ対応-を基本戦略として推進した。具体的には、②については、CADeの承認の迅速化やAI機器の承認書への記載事項の明確化のためのガイドライン作りによるPMDA事前相談時間短縮に向けた活動を行い、③については、チャレンジ申請や保険外併用療養制度の柔軟な活用等において業界要望が取り入れられると共にプログラム医療機器関連の政策提言で一定の成果を得た。また、画像診断用ディスプレイの医療機器化も実現した。⑤については、医療機関でのセキュリティガイドライン内容と連携を取る形で製造販売業者としての対応について取り纏めを行った」
 2025年の活動基本方針としては、前出の5ビジョンの実現を目指し、①JIRA産業の振興と関連領域との連携強化、②“データが変える医療”の実現に向けた環境整備、③医療機器に即した法規制、保険制度の実現、④グローバル市場での競争の強化、⑤持続可能な医療を提供する産業構築、⑥JIRA基盤活動の充実を挙げた。
 最後に、「本年はレントゲン博士によるⅩ線発見から130周年、日本にⅩ線CTが導入されてから50周年という節目の年になっている。JIRAとしても、この節目に相応しい活動が出来ればと考えている」と述べた。
 なお、発表会後、同ホテルにおいて、放射線診療関連各団体のトップ、内閣府、厚労省、経産省からの来賓を迎え、新年会が賑々しく行われた。

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