富士フイルム/ダブルバルーン小腸内視鏡「EN-840T」新発売(24.5.28)
富士フイルム(本社:東京都港区)は、高解像度CMOSセンサーを搭載し、同社従来機種比で高精細なハイビジョン画質を提供するダブルバルーン小腸内視鏡「EN-840T」を、富士フイルムメディカル(本社:東京都港区)を通じて5月28日より発売する。
小腸は、全長6~7mと長く、口からも肛門からも遠いことに加え、体腔内に固定されていないため、長年、内視鏡検査が困難な臓器と言われてきた。同社は、2つのバルーンを使用し、小腸内でスコープを少しずつ進ませるダブルバルーン小腸内視鏡を2003年に世界で初めて発売。ダブルバルーン小腸内視鏡の登場により、小腸全域の検査・処置が容易に可能になった。ダブルバルーン小腸内視鏡は、小腸疾患の早期発見・治療をサポートする内視鏡として、大学病院など多くの医療機関で利用されている。
主な特長
1:高解像度CMOSセンサーを搭載し高精細なハイビジョン画質を提供
高解像度CMOSセンサーを搭載し、当社従来機種と比較し高精細なハイビジョン画質を実現した。近接2mmからの観察が可能で、粘膜表層の微細な血管模様や構造の視認性向上が期待できる。また、炎症の診断や微小な病変の発見をサポートする「BLI」や「LCI」、LED光源搭載内視鏡システムの新モデル「ELUXEO 8000システム」に搭載した、出血時の出血点検出や内視鏡処置時の予防的止血のサポートを目指した「ACI」といった画像強調機能にも対応している。
2:当社従来機種同等の先端部径・鉗子口径を維持しながら副送水機能を搭載
同社従来機種同等の先端部径9.4mm・鉗子口径3.2mmを維持しながら、新たに副送水機能を搭載した。これにより、さまざまな処置具を使用しながら、観察部位に付着した粘液や血液を洗い流すことができるため、よりスムーズな観察や治療に寄与する。
3:挿入性・操作性のさらなる向上を目指して開発した高弾発グラデーション軟性部を採用
挿入部先端から手元にかけて硬さと弾発性を変化させ、先端側は軟らかく、手元側はたわみにくくコシのある「高弾発グラデーション軟性部」を採用した。術者の操作が先端に伝わりやすいため、小腸深部への挿入性向上が期待できる。
富士フイルムメディカルは、5月30日~6月1日にグランドプリンスホテル新高輪(東京都港区)で開催される「第107回 日本消化器内視鏡学会総会(JGES2024)」に本製品を出展する。
問い合わせ=富士フイルムメディカル 営業本部 マーケティング部
TEL:03-6419-8033