東芝メディカルシステムズ/マルチスライスCT
東芝メディカルシステムズは、Aquilion ONEシリーズで開発された最新技術を搭載し、省スペース・大開口径を両立したAquilionシリーズの新型16列検出器/32スライスCT「Aquilion Lightning(アクイリオン ライトニング)」を開発し、国内への販売を開始した。
<特長>
▽780mm大開口径を採用し、簡便なポジショニングにより多様な検査に柔軟に対応するとともに、患者の圧迫感を軽減し、検査環境を向上。また、ガントリ内ユニットの設計を一から見直し、極限まで小型化・レイアウトの最適化を行うことで、ガントリと寝台の設置面積は、最小設置面積9.8㎡を実現
▽同社最高機種Aquilion ONEで新たに開発された新型検出器「PURE ViSION Detector」を搭載。新型検出器は、検出器素材の最適化とDASの実装密度の最大化による電気ノイズの低減など、検出器性能を大幅に改善することでよりいっそうの被ばく低減とクリアな画像を実現。この新型検出器は最先端の同社独自の半導体研究開発技術によって培われた高精細な検出器製造技術が支えている。さらに、2010年からすべての同社CTに標準搭載されている被ばく低減技術、逐次近似画像再構成応用の「AIDR 3D」の精度を高めた。画像ができる前段階(純生データベース)から新たに開発されたNPSモデルの搭載と、各種パラメータの見直しにより、高画質・低被ばくという相反する命題をさらに高い次元で両立することができる
▽従来CTでは困難であった金属などのアーチファクトの影響を、逐次近似画像再構成を応用した「SEMAR」を標準搭載することで、金属周辺部のアーチファクトを低減し、より確実な診断が可能となる。また高精度Subtraction技術により、頭部や下肢などの血管情報のみならず、新たに胸部、骨軟部領域で高精度線形・非線形位置合わせ後にサブトラクションを行うことで、肺塞栓によるdefectの観察や、骨軟部腫瘍の濃染を的確に描出するなど、通常のルーチンCT検査データから、さらにより高いコントラストを取得することが可能。高精度かつ容易に存在診断を行うなど、最新技術により患者のCTでの検査適応の拡大が期待できる
※問い合わせ先=東芝メディカルシステムズ 広報室 TEL 0287・26・5100