日立メディコ/超電導MRI装置向け故障予兆診断サービス
日立メディコは、日立製作所の予兆診断技術を導入し、日立メディコが製造・販売する超電導MRI装置の冷凍機の故障とその原因を事前に高精度で検知する新たな保守サービス「Sentinel Analytics」の提供を開始した。
<特長>
▽故障発生の数ヵ月前に故障の予兆を検知できるため、冷凍機が壊れる前に計画的に部品を修理・交換することができ、故障を回避する「予知保全」を実現。例えば、技術者の経験・ノウハウに基づくデータ分析では検知が難しかった微量な液体ヘリウムの減少を、いち早く検知することができ、高精度な故障予兆診断が可能。同サービスを試験的に導入した結果、導入前に比べてMRI装置が故障により使用できない時間(ダウンタイム)を16.3%低減(同社Sentinelカスタマーサポート比)
▽同社独自のクラスター分析技術に基づく診断アルゴリズムを活用して、機器の異常状態を早期に検知することができる。機械学習技術を応用して機器ごとの正常状態のセンサーデータを学習させ、個別に診断する。装置の特性や、設置場所の違いによる使用状況の差異などを加味した診断が可能で、より高精度で故障の予兆を検知することができる
▽2006年からサービスを開始している「Sentinelカスタマーサポート」の長年の運用により蓄積したビッグデータを「Pentaho」を活用して分析し、各種故障原因をパターン認識により高精度で検知することができる
※問い合わせ先=日立メディコ サポートサービス事業部 TEL 047・131・4193