日立メディコ/光トポグラフィ装置
日立メディコは、被検者の頭部に装着するプローブを軽量化するとともに、臨床研究を支援する機能を搭載した光トポグラフィ装置「ETG-4100」を発売した。
光トポグラフィ装置は、近赤外光を用いて脳活動に伴う大脳皮質の血中ヘモグロビン濃度変化を計測することにより、脳活動をリアルタイムで可視化する装置。脳活動を可視化するfMRI(functional Magnetic Resonance Imaging:機能的磁気共鳴画像法)では、MRI装置を利用するため検査時間が長く、検査空間も開口部に限られる。一方、光トポグラフィ装置は、近赤外光のセンサーを被検者の頭部に装着するため、座った状態で検査できるほか、検査時の身体拘束が苦手な方や多少の動きを伴う検査などにも使用されている。
<特長>
▽近赤外光のセンサーであるプローブを被検者の頭部に装着する。装着時に被検者の心理的不安を高めないよう、プローブを適切な位置に、かつスムーズに装着することが求めらることから、センサーを小型化することにより、従来機種に比べて約30%軽量化した新型プローブを開発
▽被検者が課題を実行しやすく、かつ目的の臨床データを抽出するための最適な課題を研究者などが考案し、光トポグラフィ装置を用いて計測することがある。従来機種では、課題に用いる画像や音声を外部コンピュータ上でプログラミングする必要があり、課題設定に手間がかかっていたが、同製品では、装置本体に画像や音声を直接取り込み、登場順序や再生時間を自由に設定できるカスタム機能(オプション)を搭載
▽装置外観デザインを一新し、ワイド画面を採用するとともに光トポグラフィ検査の操作手順を考慮したボタン配置に変更したことにより、ユーザの操作性を向上
※問い合わせ先=日立メディコ 光トポグラフィビジネス部 TEL 03・3526・8335