エレクタ/獨協医科大学病院で、脳内専用定位放射線治療装置 「ガンマナイフElekta Esprit」による日本初治療を実施
エレクタ(本社:東京都港区)は、獨協医科大学病院(栃木県下都賀郡)において、脳内疾患治療に特化した定位放射線治療装置「ガンマナイフ Elekta Esprit(エレクタ エスプリ)」による治療が4 月18 日に開始されたことを発表した。この日は60歳代(男性)の髄膜腫に対する治療が行われた。エレクタ エスプリはレクセルガンマナイフの6 世代目となる最新モデルで、獨協医科大学病院での治療が国内初となる。
ガンマナイフは、約200 本の細いビーム(放射線)を虫めがねの焦点のように病巣部に集中的に照射する。その大きな特徴として、極めて高い照射精度が挙げられる。照射の誤差は0.5mm以下、重要な組織が密集している脳内で正常な組織に与える影響を最小限にして、治療を行うことができる。手術が困難である脳深部の病巣に対しても治療が可能である。
エレクタ エスプリ導入に伴い、獨協医科大学病院でのガンマナイフ治療は新しい時代を迎える。今まで獨協医科大学病院では頭蓋骨にピンを入れて、レクセルフレームと呼ばれる固定具で頭部を固定していたが、今後は非侵襲のマスクシステムによって固定をすることも可能になるため、今まで固定時に患者が感じていた痛みや不安が少なくなり、患者の身体的、心的負担が軽減されることが大きく期待される。
また、マスクシステムで頭部をしっかり固定しながら、精度の高い治療を実現するために、エレクタ エスプリでは照射前の位置確認や定位治療計画に必要な画像を取得するためのコーンビームCT(CBCT)や、治療中の患者の動きをミリ単位でモニタリングするHigh Definition Motion Management(HDMM)システムといった様々なシステムを搭載している。
さらに治療計画ソフトウェア「GammaPlan(ガンマプラン)」も大きく進化した。エレクタ エスプリでは、新たな治療計画最適化機能である「Lightning(ライトニング)」を初めてガンマナイフに標準装備している。ライトニングでは、治療する病変を医師が決定した後、処方線量を入力するだけで治療計画がわずか数分で作成される。治療計画作成の時間が短縮されたことにより、患者が照射当日に治療を待つ時間等が短縮される。
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