GEヘルスケア・ジャパン/AI等の技術を用いた画像診断支援アプリケーションの事前評価・運用ソリューション「Open AI VNA」 を販売開始
GEヘルスケア・ジャパン(本社:東京都日野市、GEヘルスケア)は、VNAプラットフォーム上で、AI等の技術を用いたマルチベンダーの画像診断支援アプリケーションの導入前評価、運用を効率的に行うためのソリューション「Open AI VNA(オープン エーアイ ヴイエヌエー)」を3月末に発売した。
【背景】
放射線画像検査の増加や、医師の働き方改革に対する意識の高まりによって、画像診断においても更なる質と効率化が求められている。このようななかで、モダリティや部位、目的に応じた専門性のある様々なAI等の技術を用いた画像診断支援アプリケーションが開発されている。一方で、これらのアプリケーションを、安全、効率的に導入、運用していくためには、医療機関における事前評価の実施、効率的なワークフロー、安全な院内配信方法や管理などが必要となる。VNAプラットフォーム上で、複数のアプリケーションにおいてこれらを行うためのソリューションを、GEヘルスケアでは、アプリケーションベンダーと共に開発してきた。
【ソリューションの特長】
GEヘルスケアが提供するVNA(ベンダー・ニュートラル・アーカイブ)は、院内外での画像データの一元管理と、様々なデータの利活用を促進するプラットフォーム。このVNAを基盤に画像診断支援アプリケーションを効率的に導入・運用するためのソリューションが「Open AI VNA」(OAV:オーブ)である。
1. 専門性を持ったマルチベンダーの診断支援アプリケーションの活用
各診断支援アプリケーションは適用が決まっていて、万能ではない。そのため、検査毎に様々なアプリケーションの活用が求められる。当社のOAVは様々なアプリケーションベンダーとコラボレーションし、マルチベンダーのアプリケーションの事前評価、運用することを想定したソリューション。
2. アプリケーションを院内で試用・評価してから導入が可能
診断支援アプリケーションが院内でどのような結果を出すのか、またどのように運用するのかが決まらないまま導入を決めることは非常に難しい。当ソリューションでは、アプリケーションを購入する前に一定期間、VNAプラットフォーム上で試用することができるので、院内での評価結果を見たうえで、導入をするかについて決定できる(※1) VNAプラットフォーム上で運用する限り、評価や導入の都度、大掛かりなモダリティ接続作業と費用が発生することがない。
※1 アプリケーション試用の条件はアプリケーションベンダーにより異なる。また、試用にはOAVを導入している必要がある。
3. マルチベンダーの画像ビューワで、アプリケーションが処理した結果の参照が可能
VNAでは、公開データベース(OCDB:オープン・コネクト・データベース)により、GEヘルスケア以外のビューワからでも高速に画像の参照が可能。VNA+OCDBを既に採用の施設では、部門や医師のニーズに応じて複数の画像ビューワをVNAに接続し、マルチビューワ運用の環境を構築している。その場合、専用のAIビューワでなく、普段の読影業務で使用のビューワ(※2)からでもアプリケーションの処理結果を参照することが可能なので、画像参照ワークフローの効率性を落とさない。
※2 OCDB接続が必要。
4. 安全・効率的なワークフローやデータ管理
あらかじめ決めておいたルールに基づき、画像をアプリケーションに自動的に転送することができる。マニュアル転送する手間や、違うアプリケーションで解析するバラつきやリスクを軽減することができる。また、アプリケーションの処理結果を限られた医師だけがアクセスできるような環境の構築、また特に評価時のデータをルールに基づき物理削除するなど、安全性に考慮したライフサイクルマネージメント機能や設定を提供する。
尚、VNAソリューション、及びOAVは、2023国際医用画像総合展(ITEM2023)の当社展示スペースにて、紹介する予定(2023年4月14日(金)-16日(日)パシフィコ横浜展示ホール)。
問い合わせ先=GEヘルスケア・ジャパン コーポレート コミュニケーション
TEL:0120-202-021