シーメンスヘルスケア/フォトンカウンティングCT「NAEOTOM Alpha」が、臨床研究中核病院に国内5台目の導入
シーメンスヘルスケア(東京都品川区)は、フォトンカウンティング検出器を搭載した次世代CT「NAEOTOM Alpha(ネオトム アルファ)」が臨床研究中核病院へ導入されたことを発表した。この導入は、国内5台目となる。
「NAEOTOM Alpha」を導入することにより、様々な疾患領域における幅広い年代の患者に精密な検査・診断による良質な医療の提供と、社会・地域医療へのさらなる貢献が期待される。尚、今回導入した大阪大学医学部附属病院では本製品を使用した診断を2023年2月1日より開始している。
大阪大学医学部附属病院は、「良質な医療を提供すると共に、医療人の育成と医療の発展に貢献する」という理念のもと、高度で安全な医療を通して、患者に安心と満足を提供することを目指して日々の診療に取り組んでいる。この度の導入では、がん領域をはじめとした様々な領域の画像診断や、個別化医療などを含む最先端の研究に活用される予定である。特に肺がんの診断においては、「NAEOTOM Alpha」の高精細な画像・低被ばくでの撮影・スペクトル解析の特性がもたらす治療への貢献が大きく期待されている。
■「NAEOTOM Alpha」について
本製品は、Siemens Healthineersがアクロラドとともに開発した「フォトンカウンティング検出器」を搭載している。主に被ばくを低減しつつ高分解能な画像を臨床利用できるという点で、従来のCT装置から大きなイノベーションを果たした。フォトンカウンティング検出器は、従来の検出器のようにX線光子を可視光に変換するのではなく、各X線光子とそのエネルギーレベルを直接検出するため、より少ない放射線量で高解像かつ有用なデータを提供することができる。また、被ばくを抑えることができるため、患者や検査を受ける人の負担を減らしつつ正確で包括的な検査が可能となる。その応用範囲は、腫瘍や心臓の診断から肺のフォローアップ検査まで、幅広く多岐にわたる。
問い合わせ先=シーメンスヘルスケア コミュニケーション部
Email :yukari.tanno@siemens-healthineers.com