IHE-J 2022 コネクタソン/新型コロナ禍の中、24社が参加して相互接続性を確認

 日本IHE協会は、10月17~21日の5日間、東京都立産業貿易センター台東館(台東区)で「IHE-J 2022コネクタソン」を開催した。
 コネクタソンとは、IHE-Jのテクニカルフレームワークを実装した機器・システムの相互接続性を確認するために毎年実施しているイベント。新型コロナウイルス感染症の影響で開催が危ぶまれていたが、今回は感染が落ち着いてきたこともあり、患者数放射線検査(Radiology)、内視鏡(Endoscopy)、循環器(CARD)、患者ケアデバイス(Patient Care Device)、臨床検査(Laboratory)、ITインフラストラクチャ(IT Infrastructure)、放射線治療(Radiation Oncology)、眼科(Eye Care)の8領域で、支援ベンダを含め24社が参加し、実施された。
 政府・与党の標準化に対する取り組みが本格化したことで、HL7 FHIRに関する関心が高まっており、コネクタソンでもPDQmプロファイルの検証のためのFHIRサーバを提供するベンダが1社から2社に、クライアントを提供するベンダも4社から6社に増加。ベンダ側の関心が高まってきていることが伺えた。
 同協会理事の塩川康成氏は弊誌の取材に対し、「今年は放射線領域で、造影剤を投与した時のワークフローを日本が国際提案して取り入れられたことから、その準備的な取り組みを実施した。また、IHE韓国から合同でコネクタソンを実施しないかという提案もあり、20周年を迎える来年のコネクタソンで日本と韓国で同時開催できないか、現在検討中である」とコメントした。
 今年は新型コロナ感染者数が落ち着いてきたことを受け、3年振りに開催された見学会では、経産省の担当者など、約20名が参加し、IHE-Jの取り組みを紹介した。コネクタソンの結果については、年内にIHE-Jのホームページ上で発表する予定である。


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