キヤノンメディカルシステムズ／ヘルスケアITに関する最新ソリューションを多数出展

キヤノンメディカルシステムズは、医療情報ソリューション・病院情報ソリューション・健診ソリューションを中心としたヘルスケアITの展示を行った。病院情報ソリューションとしては、小規模病院から大規模病院まで、施設のニーズに合わせた最適なソリューションを展示。大・中規模病院向け電子カルテシステム「HAPPY ACTIS」、中・小規模病院向け電子カルテシステム「MI・RA・Is / AZ」、歯科電子カルテシステム「HAPPY ACTIS-ERD」、医事会計システム「HAPPY RAPPORT」などを紹介した。
医療情報ソリューションとしては、医療情報統合ビューア「Abierto Cockpit」を展示。さらに、読影をサポートする読影支援ソリューション「Abierto Reading Support Solution」を出展した。同ソリューションは、Deep Learning技術を用いて開発したアプリケーション。オートメーションプラットフォームに集めたCT、MRI等の画像を自動的に解析してPACSに送信、読影支援に用いられる。展示では、ニューロ領域、オンコロジー領域、スクリーニング領域に関する画像診断支援機能が紹介された。
また、生活習慣病予防検診や地域がん検診、特定健診など、健康管理施設に必要とされる多彩な業務コンポーネントを提案する総合健診システム「HealthcareAgent」も出展され、多くの来場者を集めた。

●医療情報統合ビューア「Abierto Cockpit」
診療支援ソリューションとして医療情報統合ビューア「Abierto Cockpit」を出展した。同ソリューションは、VNAによって情報を統合して収集、ユーザーの医師に診断に適切な情報を表示する。各診療科の医師毎に、レイアウトを自由に設定することができる。診療データは、電子カルテ以外の各部門システムに散在しているため、医師らは、それを収集・表示することに時間を取られていたが、「Abierto Cockpit」の活用により、瞬時にデータを収集・閲覧することが可能となるので、診療の効率化に貢献すると期待されている。

●救急向け診療支援ソリューション「ER Cockpit」
「Abierto Cockpit」のバリエーションとして、ハイブリッドERを有している施設向けの診療支援ソリューション「ER Cockpit」は、救急医療の際、検査した血ガス検査などのデータを即時にモニタに表示。一方で、実際に患者を処置中の医師は、処置を停めてモニターを見る余裕がない場合などに対応し、インカムを装備することで、処置中の医師に音声で患者に関する診療情報を聞くことができる。聞き漏らしなどの際も、医師がインカムで音声指示すればシステム側が反応し、再度結果を音声で発信する。医師が救急診療に集中することを可能にするソリューションとして、注目を集めた。