富士フイルムヘルスケア/超音波診断装置の新しいAI技術を水族館で披露
富士フイルムヘルスケアは7月8日、マクセル アクアパーク品川(東京・港区)にて、今春発表された超音波診断装置新製品の「DeepInsight inAQUA PARK品川」を開催した。
「DeepInsight」とは、同社が開発した超音波画像描出技術で、AI技術を活用し、画質の異なる高画質化を実現する。分解能を落とさずにS/Nを向上させる正確性や、異常を認識しやすい視認性の高い画像、画像調整の負担を減らして短時間で高画質な画像を提供。加えて、検査者や被検者によってばらつきのない安定した画質の高い再現性といった特徴を有している。
発表会では、3月に新発売されたDeepInsight技術搭載の超音波診断装置「ARIETTA 850 DeepInsight」と「ARIETTA 650 DeepInsight」を展示。マクセル アクアパーク品川内での水族館鑑賞を楽しみながら、同社の技術スタッフによる
DeepInsight技術の紹介や臨床画像プレゼンテーション、実機展示などが行われた。
外部講師による講演も行われ、超音波検査に関する各種サービスを提供するPDS社の渋谷一敬氏が「なぜ今、DeepInsightなのか?」と題して講演した。渋谷氏は、本邦における超音波検査の現状と課題について触れ、検査の多くが腹部と頚動脈に関する検査であると説明。特に2016年に超音波エラストグラフィ加算が、2022年に超音波減衰法検査による加算が保険収載されたことで、肝臓に関する検査が今後の潮流となると述べ、「DeepInsight技術は肝臓検査における大きな武器となる」と訴えた。