コニカミノルタ/回診用X線撮影装置「AeroDR TX m01」を発売
コニカミノルタ(本社:東京都千代田区)は、無線動画撮影機能を備えた回診用X線撮影装置「AeroDR TX m01 (エアロディーアール・ティーエックス・エムゼロワン)」を、本日より国内で発売する。海外へは順次展開していく。
「AeroDR TX m01」は、ICU(集中治療室)、病棟、手術室などのベッドサイドでX線動画の撮影を行うことができる回診用X線撮影装置で、患者をX線撮影室まで移動させなくても従来の静止画に加えて動画撮影を可能にし、適切な治療や重症化予防に貢献する。
特長
1.より詳細な患者の病態管理に貢献
新型コロナウイルスをはじめ感染性のある疾患のための隔離病棟や、ICUに入院している患者の病態管理を行うために、回診用X線撮影装置の重要性が増している。特にICUにおいては刻一刻と患者の病態が変化するため、常に迅速かつ正確な診断が求められるが、重症患者の検査室への移送が難しいなど、高度な検査を行うには手間も時間も要するといった課題がある。
「AeroDR TX m01」は、パルスX線の連続照射による動画撮影に対応しており、患者をX線撮影室まで移動させることなくベッドサイドで動画撮影を行えるため、従来の静止画に加え、患者の呼吸に伴う横隔膜や肺全体の動きを可視化し、より多くの情報を医師に提供することができる。これにより、ベッドサイド撮影においても、医師の診断レベルを向上させ、適切な治療や重要化予防に貢献できる。
2.医療従事者の安全性や作業効率の向上に貢献
「AeroDR TX m01」と組み合わせて使用するカセッテ型デジタルX線撮影装置「AeroDR fine motion」は、抗菌製品技術協議会のSIAAマーク*1を取得しており、本機を介して生じる院内感染リスクの低減に寄与し、医療安全の確保に貢献する。
また、「AeroDR TX m01」は、X線を照射する部分であるX線管の角度とX線を受光する「AeroDR fine motion」の角度が一致しているかどうかを表示するアライメントサポート機能を搭載している。この機能により、角度を合わせることが難しい柔らかいベッド上での撮影ポジショニングを容易にし、ICUや病棟などのベッドサイドにおける撮影業務の効率性向上に寄与する。
3.動画撮影により診断価値向上に貢献
「AeroDR TX m01」で撮影したデータは、X線動画解析ワークステーション「KINOSIS」を介してコニカミノルタ独自の画像処理を行うことにより、様々な情報を提供することができる。
*1:抗菌試験機関や抗菌加工製品メーカー等が参加する抗菌製品技術協議会の制定するマークで、「抗菌性」「安全性」「適正な表示」を満たす抗菌加工製品に対して与えられる。
問い合わせ先=コニカミノルタジャパン ヘルスケアカンパニー
https://www.konicaminolta.jp/healthcare