シーメンスヘルスケア/日本初となるフォトンカウンティングCT「NAEOTOM Alpha」の製造販売認証を取得
シーメンスヘルスケアは、日本で初めてフォトンカウンティング検出器を搭載した次世代CT「NAEOTOM Alpha(ネオトム アルファ)」が2022年1月26日に医療機器製造販売認証されたことを2月17日発表した。
本製品は、Siemens Healthineers AG (ドイツ・エアランゲン)が、子会社である日本のアクロラド(沖縄県うるま市)とともに15年をかけて研究開発に取り組み、開発した。
技術の中核にあたるフォトンカウンティング検出器は、従来の検出器のようにX線光子を可視光に変換するのではなく、各X線光子とそのエネルギーレベルを直接検出するため、より少ない放射線量で高解像かつ有用なデータを提供することができる。また、被ばくを抑えることができるため、患者や検査を受ける方の負担を減らしつつ正確で包括的な検査が可能となる。
その応用範囲は、腫瘍や心臓の診断から肺のフォローアップ検査まで、幅広く多岐にわたる。本製品は、高齢化社会が進み、病気の早期発見や正確な診断が求められる日本の医療現場において重要な役割を果たしていくことが期待されている。
特長
光子を個別にカウントすることで高解像度の画像が得られる。微小な組織も見えるようになり、より正確な臨床上の意思決定をサポート。
電気ノイズを完全にゼロにすることが可能なため、低被ばくで安定した画像の提供を実現。
同CTの強みである、低被ばく、高分解能、エネルギー情報の可視化を同時に行うことで、COVID-19患者の肺炎症状を正確に判断可能。
問い合わせ先=シーメンスヘルスケア コミュニケーション部
TEL: 090-4913-8598