JRC2022開催迫る
JRC2022は、日本医学放射線学会総会、日本放射線技術学会総会学術大会、日本医学物理学会学術大会の3学会と国際医用画像総合展からなる毎春恒例のイベントである。昨年は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、オンラインと現地開催を併用した初のハイブリッド開催となった。
今年の学会は、第81回日本医学放射線学会総会(会長は村上卓道氏・神戸大)、第78回日本放射線技術学会総会学術大会(大会長は白石順二氏・熊本大)、第123回日本医学物理学会学術大会(大会長は西尾禎治氏・阪大)が、4月14 ~ 17日の4日間、パシフィコ横浜会議ホールで開催する。なお、今大会もコロナ禍の影響を考慮し、オンライン配信を含むハイブリッド形式での開催となる。。3学会と国際医用画像総合展合同によるメインテーマは「未来への潮流と変革(Radiology ─ A Key for theparadigm shift)」。
JRC2022の合同企画は、三学会合同特別講演で、全米、全仏、全豪、ウィンブルドンのテニスの4大大会において62回の連続出場経験のある、元女子プロテニスプレーヤーの杉山愛氏が講演。また、JRS特別講演として、従来の陸上界の常識を打ち破り、ビジネスの現場で培った組織づくり・人材育成のノウハウを活かした指導法で選手を育成し、第98回 東京箱根間往復駅伝大会の優勝監督となった青山学院大学 陸上競技部長距離ブロック監督の原 晋氏が講演を行う。
合同シンポジウムとしては
①「ポストコロナ社会へ~みらいへの潮流と変革」(COVID-19 最近の話題/放射線医学の未来への潮流と変革/放射線技術の未来への潮流と変革/遠隔治療に発展するスマート治療室SCOT /コロナ禍における航空業界の役割とポストコロナへの期待)、
②「MRリニアックの新たなる可能性~未来への潮流を探る」(病院運営として導入に至った戦略/ MR画像誘導放射線治療におけるガイドライン策定の動き/より良い放射線治療を目指して(1)~(3)/放射線技術学・医学物理学的な着眼点について/MRリニアック導入経験の紹介)、
③「放射線治療技術の変革─ 未来への道標」(FLASH therapyの臨床応用への期待/ FLASH治療効果の作用機序の解明に向けて/光免疫療法と画像診断/高精度光免疫療法システムの開発/標的アイソトープ治療の高度化に向けた線量評価研究の現状と今後の課題/非臨床研究から考えるα線放出核種を用いたRI内容療法とその応答機構について)の3題が行われる。
3学会のWeb開催については、一部コンテンツを4月14日から順次配信を開始。5月18日正午までの配信を予定している。
2022国際医用画像総合展(ITEM2022)は、4月15 ~ 17日の3日間、パシフィコ横浜展示ホールA(一部)・B・C・Dで開催される。
主催はJRC(日本ラジオロジー協会)、運営はJIRA(日本画像医療システム工業会)。後援は厚生労働省、経済産業省、日本医師会、神奈川県医師会、横浜市医師会、日本医学会、日本医療機器産業連合会、横浜市。
開催時間は、15日が10時~ 17時、16日が9時30分~ 17時、17日が9時30分~ 15時となっている。開会式は15日9時30分から、展示ホール1階エントランスエリアで行われる。
展示内容は、画像診断装置、医用画像システム、周辺機器やアプリケーションを中心に、企業138社が展示を行う。
(月刊新医療4月号125頁より「ITEM2022 ここだけは見逃せない展示ブースガイド」を掲載)。
新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、JRC2022(第81回日本医学放射線学会、第78回日本放射線技術学会総会学術大会、第123回日本医学物理学会学術大会、2022国際医用画像総合展)の参加登録は、今回もオンライン上で実施し、学会場内での参加登録は実施しない。現地開催とWeb開催のいずれも、オンライン参加登録が必要である。