キヤノンメディカルシステムズ/感染症対策医療コンテナCTの実践を披露
キヤノンメディカルシステムズは、10月11日、Sanseiと共同で開発したコンテナ医療設備「MC-Cube」を活用した国内初の感染症対策医療コンテナCTの記者説明会をキヤノン本社(東京・大田区)で開催した。同コンテナCTは、陽圧・陰圧可能な空調設備や清潔区域と汚染区域を分けるゾーニング等の感染症対策を施し、最新の80列MDCT「AquilionLightning /Helios i Edition」を搭載。新型コロナでの検査で重要な胸部撮影における高画質化や高速撮影等に対する機能を充実させている。
キヤノンメディカルシステムズ代表取締役の瀧口登志夫氏は「今後、新型コロナの第6波や、新たな感染症が予想される中、緊急の医療体制整備のニーズが高まってくる。野戦病院の設置など、それらに対する貢献ができるのではないか」とコメントした。また、Sanseiの代表取締役尚和直生氏は「今回開発した医療用コンテナは、災害医療や過疎医療、離島医療への貢献だけでなく、医療機器が不足している発展途上国にも販売できる」と今後の展望を語った。
発表会では、両社が開発した新型コロナウイルスRNA検出システムを搭載した検査用コンテナの活動実績や、新型コロナウイルス抗原定性検査キット「Rapiim SARS-CoV-2-N」の導入事例も併せて紹介。その後、コンテナCTの見学会が行われた。