PHC/中小規模病院向け注射薬払出システム「SMART PICKER」を発売
PHC(本社:東京都港区)は、中小規模病院における調剤過誤のリスク低減および、薬剤師の業務プロセスのさらなる改善を目指した、注射薬払出システム「SMART PICKER(スマートピッカー)」(*1)を発売した。
病棟での服薬指導や抗がん剤の調整など薬剤師に求められる業務の多様化や慢性的な薬剤師不足により、中小規模病院における注射薬の調剤作業負担の増大と、手作業による医薬品の取り揃えミスなど、調剤過誤の発生リスクが懸念されている。これらの課題の解決手段として、多くの病院では、処方せんに従って患者ごとに注射薬を自動的に払い出す注射薬払出システムの活用が検討されている。しかしながら、既存製品は大規模病院向けに開発された大型システムであるため、スペースの限られた中小規模病院での設置は困難であった。加えて、使用する注射薬の種類や数量など、中小規模病院の多様なニーズへの対応が難しいことから、中小規模病院の要望に適切に応える専用システムが求められていた。
今回、発売した注射薬払出システム「SMART PICKER」は、中小規模病院専用の小型システム。従来品(*2)では、アンプル・バイアルとプラボトルの注射薬を別々のユニットから払い出していたものを、本製品では1つのユニットに統合することで、大幅な省スペース化を実現した。また、PHCの独自技術を活用し、医薬品の収納カセットから注射薬をピッキングする度に医薬品に貼付されたRSSコード(*3)との照合を行うバーコード照合機能(*4)を搭載することで、注射薬の払出ミスを防止する。さらに、払い出し動作中でも医薬品の収納カセットへ注射薬を補充できるため、より効率的に調剤作業を進めることが可能。これらの機能により、中小規模病院における薬剤師の調剤業務プロセスを改善するだけでなく、手作業に起因する調剤過誤のリスクを低減することで、患者のより安全で適切な服薬治療をサポートする。
(*1)本製品と関連アプリケーションソフトは、小西医療器が販売。
小西医療器の製品専用サイト: www.kns-md.co.jp/company/concept.html
(*2)大規模病院向けに開発された大型システム。
製品に関する詳細:www.phchd.com/jp/biomedical/pharmacy/dispensary/ampoulepicker
(*3)標準バーコード
(*4)「バーコード照合ヘッド」として特許を取得済み。
問い合わせ先=PHCホールディングス コーポレートコミュニケーション部
TEL:03-6778-5311