JIRA／基本方針もITEMも“ニューノーマル”への対応に注力

　日本画像医療システム工業会（以下JIRA）は、4月16日、2021国際医用画像総合展（ITEM in JRC2021）初日に、同会場のパシフィコ横浜にて、毎年恒例の記者会見を行った。
　JIRA会長の山本章雄氏は、冒頭、以下のように挨拶、方針を解説した。
「年頭所感記者会見でウィズコロナ・ポストコロナでのニューノーマルに向けた4つの重要課題、『DXの拡大』、『医療従事者の業務効率への貢献』、『感染防止対策の啓発』、『会員企業の環境変化に伴う共通課題への支援』を提示したが、これらの進捗を中心に活動基本方針を紹介する。
　まず『DXの拡大』では、AMED委託事業、医療機器等に関する開発ガイドライン策定事業において、人工知能分野の開発ガイドライン策定に参画。その中で『学習済パラメータは個人情報には当たらず』との記載があるが、個人情報保護法下でも個人情報に当たらないことを確認して欲しいとの要望があり、JIRAからの提案もあり個人情報保護委員会での検討段階に入った。
『感染防止対策の啓発』では、中小会員企業から、医療機関訪問時での感染対策に苦慮しており、ガイドライン作成を望んでいることから3月31日に作成した。
『会員企業の環境変化に伴う共通課題への支援』では、展示事業はWebを活用した新たな表現法を提案・支援している。また人材育成は、教育コンテンツの拡充を図っている」
　次いで、資料集「DATA BOOK2021」の説明、「画像医療システム等の導入状況と安全確保状況に関する調査報告書」の概要が紹介され、最後に事務局長の大塚正明氏からITEM2021の概要説明が行われた。大塚氏は「今回の参加企業はJIRA会員203社中132社、出展面積7431㎡と2019年時に比して約8割に減少した。今回は徹底した感染対策を施した上に、オンサイト、オンラインの両メリットを生かした展示とした。なお、今回の特徴としてはAI関連の出展が増え、15社から37件の出展があった」と述べた。