名大病院&IIJ/産学連携で新型コロナ対策に向けた在宅医療支援を開始
名古屋大学医学部附属病院(名大病院)とインターネットイニシアティブ(IIJ)は4月28日、2020年5月に発表した在宅医療介護連携システム「IIJ電子@連絡帳」に関する広域連携協定に参画する行政自治体が愛知県内46行政にまで拡大したことを受け、同システムを愛知県内の新型コロナウイルス感染症対策の情報共有プラットフォームとして活用する取り組みについて発表した。
名大病院 病院長の小寺泰弘氏の挨拶後、同院先端医療開発部 先端医療・臨床研究支援センター センター長の水野正明氏が「名大病院の『IIJ電子@連絡帳』を活用した新型コロナウイルス感染症対策」と題して講演した。水野氏は「ICTネットワーク基盤システムとして『IIJ電子@連絡帳』は、医療・介護にかかわるスタッフらが多職種連携により、情報共有を図りながら利用者を支えている」と「IIJ電子@連絡帳」の有用性を指摘。同システムを活用した、新型コロナウイルス感染症対策への取り組みについて説明し、同システムが「新型コロナ対策に役立つものと期待している」と述べた。
IIJ常務取締役の川島忠司氏は広域連携協定の取り組みを説明後、同社公共システム事業部 ヘルスケア事業推進部 部長の喜多剛志氏が「新型コロナウイルス感染症対策を支援する電子@連絡帳の新機能について」と題し、「IIJ電子@連絡帳」が搭載する3新機能を解説した。
在宅療養者や要援護者などワクチン接種会場に行けない住民向けのワクチン接種状況の記録と支援チーム(専門職)への情報共有を図る①ワクチン接種記録管理機能、専門職のカンファレンス/会議、研修、勉強会のテレカン需要への対応を可能とする②ビデオ会議開催支援オプション機能、介護認定審査会を電子化し、非対面とペーパーレス化での実施を支援する③介護認定電子審査会システムがその3機能。