インフォコム/放射線部門の安全と省力化を支援する
https://service.infocom.co.jp/healthcare/irad/
例年どおり、イメージカラーのブルーを基調にしたブースデザインは、会場でも目を引いた。出展されたインフォコムの「iRad」シリーズは、放射線部門のさまざまな各現場からもたらされる要望、意見、そして相談にもとづいて年々のモディファイを重ねてきた。ITEM2021のインフォコムでは、そうしたユーザーリクエストにいっそう応えるべく放射線部門での安全性と省力化、さらにコロナ禍での「非接触性」にポイントをおいた新しい「iRad」シリーズを提案した。
●【放射線情報システム】「iRad-RS」
電子カルテやオーダリングシステムから患者の情報や検査依頼の情報を受け取り、放射線部門の一連の業務プロセスを統合。同時にRDSR受信に対応しているため、撮影装置やPACSから線量情報を収集、RISに蓄積することができる。核医学検査での線量管理にも対応を広げ、放射性医薬品の減衰計算をすることによって投与時の放射線量を記録できる。画面上に必要なコンテンツを自由にレイアウトすることも可能だ。(写真は、検査ワークリスト画面)
●【検像システム】「iRad-QA」
「iRad-QA」は、定評のある従来の検像システムをリニューアルしたシステムである。過去画像をPACS上に自動表示することが可能になったほか、CTやMRI画像のスライスラインでの同期スタック表示ができ、同一シリーズ内での全画像をスタンプ保存ができるようになった。また専用ウィンドウでのシリーズ並び替えができるので操作性も向上している。RISとの連携という面では、未転送防止やオーダー情報の不一致防止、RISから取得したオーダー情報を検査リストに表示できる。さらにオプションの「QA Anywhere」搭載端末からならば、どこからでも全検像端末の検査を横断的に表示できるようになっている。(写真はシリーズ並び替え画面)
●【放射線レポートシステム】「iRad-RW」
フリーテキスト入力によるレポート作成はもちろん、検査によって最適な入力テンプレートも利用できる。またレポート支援のツールはパターン文書や過去レポートからの流用が可能。作成したレポートは院内にWEB配信もでき、レポートの既読管理も行える。
そのほかインフォコムでは、放射線医療ビューアの「RT Image Viewer」、DICOMイメージサーバ「iRad-IA」や整形外科領域に特化したDICOMイメージサーバのiRad-OTも紹介した。