NOBORI/暮らしを支える医療情報クラウドNOBORI
クラウドを活用した医療情報サービスを展開しているNOBORI。今年の展示では「暮らしを支える医療情報クラウドNOBORI」をテーマに、各ソフトウェアに加わった、さまざまな新機能を展示した。
2021年4月にリリースしたばかりの「NOBORI RIS」は、機能拡張に加えてデザインを一新。操作性も向上し、確実な情報伝達と作業の省力化を図り、検査から会計までの円滑な業務支援を提供するシステムとなっている。
また、放射線検査における線量管理/記録を行うクラウド型画像検査情報管理ツール「MINCADI」は、DRLs2020との比較はもちろん、全国導入済みの200施設との線量比較が可能(施設名は匿名化されている)である。個人の被ばくレポート作成もでき、クラウドを生かした細かなバージョンアップも同システムの強みとなっている。
他にも、カルテ、血液検査、処方、画像、健診など、主に医療機関内で発生する情報を、患者個人が保存・管理・閲覧できる患者向けアプリ「NOBORI PHR」等が出展された。
●【新製品】NOBORI PAL「AI Platform」
クラウドPACS「NOBORI」で培ったセキュアなインフラを活用し、クラウド上で処理される様々なサービスが利用できる「NOBORI PAL」では、新たに各ベンダーのAIをデータセンターに集約し、それぞれの技術をリーズナブルな価格で提供する「AI Platform」が展示された。同システムでは、Lpixel社の脳動脈瘤検知AI「EIRL Brain aneurysm」、肺結節検知AI「EIRL Chest nodule」、Vuno社の肺結節検知AI「Med-Lung CT」、Alibaba社のCOVID-19肺炎解析AI「Ali-M3」、キヤノンメディカルシステムズ社の脳卒中アプリケーションが利用可能。画像解析対象画像を圧縮ゲートウェイサーバ(検像サーバ)が受診すると、画像サーバ以外に同画像を解析用サーバに転送。解析結果の画像は、再度圧縮ゲートウェイサーバを介し、画像サーバに送信される仕組みとなっており、リーズナブルな価格での利用を実現している。
「NOBORI PAL」のAI解析画面