シーメンスヘルスケア/AI技術を用いた画像解析ソフト ウェア「AI-Rad Companion 」に3つのシリーズを追加
シーメンスヘルスケア(東京都品川区)は、AI技術を用いて開発されたソフトウェア「AI-Rad Companion(エーアイ・ラド・コンパニオン」に新たなシリーズとして「AI-Rad Companion Brain MR(エーアイ・ラド・コンパニオン・ブレイン・エムアール)」、「AI-Rad Companion Prostate for Biopsy(エーアイ・ラド・コンパニオン・プロステート・フォー・バイオプシー)」および「AI-Rad Companion Organs RT(エーアイ・ラド・コンパニオン・オーガンズ・アールティー)」の3つのソフトウェアの医療機器認証を取得した。また、現在販売している胸部CT画像AI解析受託サービスに肺密度計測が可能となる「Pulmonary Density」機能を新たに追加した。
AI Rad Companion に追加された3つのシリーズ
1. 「AI-Rad Companion Brain MR」
頭部MR画像から脳の各部位を自動的にセグメンテーションし、部位ごとにノーマルデータベースと比較することにより、異常のリスクを解析結果画像と定量レポートとして提供する。放射線科医および診療医にこれらの結果をアルツハイマー型認知症やパーキンソン病等のリスク評価に活用してもらうことを想定している。
2.「AI-Rad Companion Prostate for Biopsy」
MR画像から前立腺のセグメンテーションを自動的に行い、前立腺の体積を自動計測する。それにより得られた結果画像上に放射線科医が病変部をマークし、マークされたデータ(DICOM-RTSS*5)を超音波画像診断装置に送信することにより、超音波を用いて生検を行う際に補助的なツールとして活用することができる。
3. 「AI-Rad Companion Organs RT」
CTによって撮影された臓器の輪郭を自動的に描画することで、放射線治療計画のワークフローをサポートする。AI-Rad Companion Organs RT は、CT画像による解剖学的データセットに対応しているため、事前に構成された各臓器のテンプレートに基づき輪郭を描画可能で、これにより臓器の自動セグメンテーションを行うことができる。作成された臓器の輪郭を放射線治療計画用のデータとして使用してもらうことを想定している。
胸部CT画像AI解析受託サービスに追加された「Pulmonary Density」機能
現在「AI-Rad Companion Chest CT」を用いた胸部CT画像AI解析受託サービスで提供している「肺結節検出」、「肺実質の計測・表示」、「心臓容積」、「冠動脈カルシウム計測」、「大動脈計測」、「胸椎骨計測」に加え、新たに「Pulmonary Density(肺密度計測)」が提供可能となった。Pulmonary Densityは、胸部CT画像から肺および各肺葉を自動的にセグメンテーションし、それぞれの部位(肺領域、片肺、各肺葉)において肺密度計測を行い、肺密度が高い部位の体積、各部位での割合および平均CT値の自動計測を行う。なお、このPulmonary Density機能の追加による費用は発生しない。
問い合わせ先=シーメンスヘルスケア コミュニケーション部
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