日本医療機器産業連合会/創立30周年の記念式典と記念講演会を開催

 一般社団法人日本医療機器産業連合会(医機連)は、6月13日、経団連会館(東京・千代田区)において、創立30周年の記念式典を開催した。  
 式典に先立ち、記念講演会が同会場で開催され、鎌田 實氏(医師/作家)が「生きるってすばらしい~命・医療・生きがいを考える」と題して講演を行った。鎌田氏は、自身の医療現場における体験談を語りながら、医療現場における医療機器の有用性と大事さを強調し、医機連に対する要望として、今後も〝心を救う〟医療機器を開発してほしいと述べた。  
 記念式典では、はじめに医機連会長の中尾浩治氏(テルモ)が挨拶に立ち、「アベノミクスの成長戦略において、医療はその成長分野の1つとして位置づけられている。発足当時、医機連全体の売上金は年間1兆円だったが、今日現在の売上金2.6兆円、就業者数は12万人を数えるまでに成長してきた。次世代のコンセプトとして、ICTや再生医療を含めた新しい医療機器テクノロジーを創造し、産学連携等、他分野との連携を通して、日本世界の医療に貢献していきたい」と述べた。  
 また、厚生労働大臣の田村憲久氏が来賓として祝辞を述べ、「政府は医療機器産業を成長産業としてとらえており、厚生労働省でも昨年、薬事法を改正した。今後、革新的な医療機器を開発して日本の医療機器の優秀さを世界に示してほしい」と医機連への期待を語った。  
 他にも、日本医学会会長の髙久史麿氏や日本医師会会長の横倉義武氏ら多くの来賓が出席。出席した国会議員らによる挨拶が行われ、祝賀会が盛大に催された。


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