キヤノンメディカルシステムズ/遠隔モニタリングデータを一元管理できるクラウドサービス「ペースメーカー統合管理サービス」の提供を開始
キヤノンメディカルシステムズとキヤノンITSメディカルは、「ペースメーカー統合管理サービス」の提供を1月15日よりより開始した。「ペースメーカー統合管理サービス」はペースメーカー各社が提供する遠隔モニタリングサービスの受信データを一元管理できるクラウドサービスである。各社の異なる受信データを統一して管理・表示することで、簡単かつ迅速に患者の状態を確認でき、医療従事者によるモニタリング業務の負荷軽減と効率化を図り、質の高い医療サービスの提供を支援する。
本サービスは、ペースメーカー各社が提供する遠隔モニタリングサービスとキヤノンITSメディカルが提供する医用画像クラウドサービス基盤「Medical Image Place」がクラウド間で連携し、医療機関が登録した患者の受信データを一元管理することで、迅速なデータ収集を実現する。これにより従来、ペースメーカー各社のシステムに個別でアクセスしていた手間を、大幅に削減することが可能。
さらに、各社の異なるデータを統一して一覧表示することで、一元管理を容易にする。
「CardioAgent Pro」とのデータ連携にも対応しており、医療機関内で保管されている患者のペースメーカーデータと受信データを関連付けることで、患者を中心に時系列で参照できるようになり、より患者の状態を把握しやすくなる。
今回、国内における遠隔モニタリングサービスを提供するペースメーカー各社の協力により、業界で初めてクラウドによる受信データの一元管理化を実現した。企業を超えた循環器領域の業務効率化を目指した新たな取り組みである。現在、本サービスと連携可能な遠隔モニタリングシステムを提供している企業は、以下の通り。(50 音順で記載)
・アボットメディカルジャパン合同会社※1
・日本メドトロニック株式会社
・バイオトロニックジャパン株式会社
・ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社
※1 アボットメディカルジャパン合同会社の遠隔モニタリングサービスで使用するアプリケーションは第三者が提供するプログラムを使用してデータの収集を行うことを前提としている。
<ペースメーカー統合管理サービスの特長>
■連携ペースメーカー各社の遠隔モニタリングデータを一元化
ペースメーカー各社の遠隔モニタリングシステムから取得したデータを集約し、医療機関内に導入するゲートウェイ端末にデータを送信するため、手動でペースメーカー各社のシステムにアクセスする手間が軽減される。
■受信データの一覧表示と対応ステータス分類化
画面起動時に遠隔モニタリングデータの受信状況が表示されるため、一目でアラートやイベントの有無を確認することができる。ペースメーカー各社より受信したデータは、一元化された一覧/患者別に表示され、遠隔モニタリングデータの詳細を即座に確認することができる。受信データごとに対処方法をステータスで分類することにより、医療スタッフのワークフローを支援し、遠隔モニタリングの効率化につなげることができる。
■取得した遠隔モニタリングデータを院内システムに配信
リアルタイムに受信したデータを院内のシステムと連携することで、医師や臨床工学技士が医療機関内の電子カルテや部門システムからアクセス可能な環境を構築することが可能。
■セキュアなクラウド環境で運用管理を簡素化
各省庁のガイドラインに準拠したセキュリティ対策を備えたクラウド基盤に加え、医療機関内に設置するGW 端末においても VPN 装置を備えることでセキュアなネットワーク環境を構築し、電子証明によるなりすまし防止対策も万全です。クラウド環境による運用管理を実現したことで、各社システムとの運用保守の手間を削減することが可能。
問い合わせ先=キヤノンメディカルシステムズ 広報室
TEL:0287-26-5100
問い合わせ先=キヤノンマーケティングジャパン 広報部 パブリックリレーションズグループ
TEL:03-6719-9093