GEヘルスケア・ジャパン/出生前診断に有用な機能を搭載した超音波診断装置を発表
GEヘルスケア・ジャパンは、10月28日、日本GE(東京・港区)で、産婦人科向け超音波診断装置「Voluson E10」発表会を開催した。
同社代表取締役社長兼CEOの川上 潤氏が挨拶。「日本の産婦人科周産期医療の課題として、医師不足と偏在、ハイリスク妊娠の増加の2つが挙げられ、アクセスの向上と早期発見・精度の向上が求められる。それに応えるGEのソリューションは、高速ネットワーク回線による遠隔診断支援と胎児心臓先天性疾患の早期発見に効果を発揮する新製品『Voluson E10』である」と語った。
八幡 努氏(同社超音波本部)は、新製品「Voluson E10」を、①新しいシステムアーキテクチャーの採用、②Electronic 4Dプローブの採用、③HDlive Silhouette,HDlive Flowの3つの特長を挙げて説明した。
同発表会では、超音波診断に関連する2講演が行われた。川瀧元良氏(東北大)は「先天性心疾患の胎児診断」で、「先天性心疾患の胎児診断率向上の要因には、スクリーニング体制の確立と超音波機器の進歩がある。『Voluson E10』のElectronic 4Dプローブは、データ収集時間が短い『eSTIC』と2方向から同時に観察できる『Bi-Plane』の機能を持つことで正確なスクリーニングができ、診断率向上につながる」と述べた。 夫 律子氏(クリフム夫律子マタニティクリニック臨床胎児医学研究所)は、「ここまできた!出生前診断を網羅する胎児画像診断」を講演。HDlive SilhouetteとHDlive Flowを使用した画像を示し、「新生児の先天性疾患、形態異常は多岐にわたり、NIPT(新型出生前診断)等で分かるのはごく一部だ。超音波診断は出生前診断を網羅でき、フィータス・ファーストを実現できる」とまとめた。