東芝メディカルシステムズ/事業概況説明
東芝メディカルシステムズは、4月17日にパシフィコ横浜で開催の国際医用画像総合展会場内において、同社社長が事業概況説明の記者会見を行い以下のように述べた。
まず事業拡大の方向性について、3領域を挙げる。「原点である画像診断および周辺領域、高度化する医療の流れにのって展開する領域、そして医療ネットワークの高度化における領域だ。前者2領域では当社が進展させるが、医療ネットワークの高度化については、東芝ヘルスケア社が中心になって行っており、同社との連携を図っていく。そして、株式会社東芝がグループとして実現を目指している“ヒューマンスマートコミュニティ”の実現に努力したい」
つぎに同社が提供する“価値”について「ビジネスの手段として医療のサポートをするのではなく、医療のサポートを通して結果としてのビジネスを展開したい。具体的には①病院経営への貢献、②ワークフローの改善、③臨床価値の提供であり、この3ソリューションを提供していくのが重要である」と述べた。
また、「患者に限らず医療従事者に安心と安全を体感しながらソリューションを使ってもらうことが重要だ。“360°Safety”という考えで開発したソフトウェアを含む技術を全モダリティに投入する。中でも本日発表したCTにおける新しい低被ばく技術(注:FIRST)は、大きな飛躍を遂げている」と述べた。
2015年成長のためのイノベーションとして、①CTシステムのグローバルNo.1、②新テクノロジーによる更なる被ばく低減、③Oncology領域での治療ソリューションの拡大、④クロスモダリティWS Vitreaによる業務効率化を挙げ、「これらのイノベーションをとおして、画像診断機器で世界のTOP3を目指す。なお、4月9日に発表したベルギーのIBA社との“粒子線がん治療事業における戦略的関係構築に関する契約”もその一環である」と述べた。