第6回医療機器開発・製造展
第6回医療機器開発・製造展が6月24日から26日まで、東京ビッグサイト(江東区)の東ホールで開催された。同展示会は、金属・樹脂加工技術や製造装置、計測装置、ITソリューション等の出展企業と、医療機器メーカーの設計・開発や研究担当者などの来場対象者が商談を行うためのイベントとして位置づけられており、今展示会には270社が出展。なお、東ホールでは機械要素技術、設計・製造ソリューション、3D&バーチャルリアリティの3展示会が同時開催され、来場者数は3日間合計で8万1469人を記録した。
展示会場の東6ホールには、電子部品/光学部品ゾーン、試験・計測機器センサゾーン、試作・加工技術ゾーン、OEMゾーンの4エリアを設置。電子部品/光学部品ゾーンでは、福島県の展示コーナーにおいて菊池製作所がマッスルスーツ(東京理科大発のベンチャー企業、イノフィスが開発、同社が製造)を展示し注目を集めた。同スーツは、外骨格形状の腰補助ウェアで、着用により重い荷物等の持ち上げ作業や訪問介護等で腰の負担を軽減する。標準モデルの他、今年6月に試験販売を開始した簡易型の軽補助モデルが並べられた。
また同ゾーンでは、他にユニオンシンクが電子帳票および業務フロー表示によりインシデントや研修計画/報告等をIT管理する院内業務改善システムをPC端末にて実演紹介。その他、同社のワークフローシステムと富士ゼロックスの文書管理ソフトウェアとを連携させた医薬品・医療機器等業界向けの文書管理システム(2015年2月発表)を展示していた。
会議棟では、4演題の専門セミナーの他、24日に特別講演、25日は基調講演が開催された。基調講演では、妙中義之氏(国立循環器病研究センター)によるオープニングスピーチの後、中尾浩治氏(テルモ)が「日本発、医療機器イノベーションに向けて」について講演した。