ザイオソフト/アミン
ザイオステーションシリーズの20年
医用画像ワークステーションの歴史を振り返りながら、最先端の画像解析機能を紹介
http://www.zio.co.jp
ザイオソフト/アミンは、国産で初となる汎用PCで稼働する3D医用画像ワークステーションの発売から20年の節目を迎えたことで、同製品の20年を振り返る企画展示を実施した。1999年に発売され、日本語表記による簡易な操作と高速かつ精細なレンダリングを実現することで臨床現場での3D画像活用を実用レベルにまで引き上げることを実現した汎用PCでの超高速3Dレンダリング処理を初めて実現した医用画像処理ワークステーション「Zio M900」(写真)や、2002年に発売されてマルチモダリティフュージョンや4D表示、心臓解析、大腸解析などの実用的なクリニカルアプリケーションを搭載した「M900 QUADRA」など、当時のエポックメイキングな製品を展示。過去の歴史をまとめた年表を掲示するなどして、同社の歩みを振り返りつつ、今後の展開などについても紹介、来場者の関心を集めた。
また、同ブースでは、「Ziostation2」で注目されている機能や、今後搭載予定の新機能のプレゼンテーションやデモンストレーションが行われ、来場者が熱心に説明を聞いていた。
●三次元医用画像認識技術「RealiZe」
特に来場者の注目を浴びていたのが、「Ziostation2」に搭載されている三次元医用画像認識技術「RealiZe」。数多くの検査データから蓄積された膨大な会合学的情報より、血管、骨、臓器を正確に抽出する同社の独自技術である。今年のブースでは、より精度の向上した骨除去や脳抽出、MR検査画像による腎臓抽出のほか、位置合わせ等の精度向上など、CT画像だけでなくMR画像における認識精度の向上をアピールした。
CTで撮影した遅延造影相のデータと単純相のデータを読み込み、差分を計算してヘマトクリット値や左室内腔のCT値を利用して細胞外分画(ECV:Extra Cellular Volume)を計測して心筋の性状評価が可能なCT心筋ECV解析機能や、CTで撮影された大動脈を含む造影データから大血管を抽出して輪郭を強調表示し、血管走行や分岐する血管の起始部の位置を仮想透視画像上に表示する血管IVRモードなどが注目を集め、来場者が実際に操作を体験していた。写真は「RealiZe」テクノロジーによるCT心筋ECV解析画面。