JVCケンウッド
より良い読影環境を構築するソリューションを提案
医用画像表示モニターの「最新」と「近い将来」
http://www3.jvckenwood.com/pro/healthcare_sys/
JVCケンウッドでは、医用画像表示モニターの最新ラインナップを中心とする展示を行い、来場者の足を止めさせていた。ひとくちに医用モニターといっても撮影室、読影室、診察室、手術場など現場によってモニターに求められる性能・機能はさまざまだが、各ニーズに高いレベルで応えられるのがJVCケンウッドの製品ラインアップであると同社は訴える。特にITEM2019では、3月に発表、6月下旬に発売予定のマンモグラフィ用モニター2モデル、MS-S500(モノクロ)とCL-S500(カラー)が注目を集めていた。
●【新製品】5Mモノクロ医用画像表示モニター MS-S500(写真上)
●【新製品】5Mカラー医用画像表示モニター CL-S500(写真下)
両モデルともに、従前の「i3シリーズ」の画面の見易さ、使い易さ、省スペースへの配慮を踏襲。その上で前面をフルフラット化したデザインなど、スマートな読影環境の創出に成功している。
CL-S500はカラー、MS-S500はモノクロで、いずれも500万画素の高解像度表示。さらに2000:1の高コントラストを実現しているので、たとえばマンモグラフィ画像の微妙な陰影や濃淡も忠実に再現可能である。またモニター表面には、映り込みを抑えた高強度ガラスを使用し、衝撃やキズ、汚れに強く、見易く、疲れにくい仕様になっている。さらに極力フレームを細くしたシンプルな正面に対して、背面はスタイリッシュで、小型のスタンドベースは机上の省スペースにも貢献。内蔵のReading Lightはキーボードやマウスだけを照らすので暗室での読影などに便利。
なお、CL-S500は、独自のダイナミックガンマ機能により、画面内の混在するモノクロとカラー画像をそれぞれ最適な階調で表示できる。加えてモノクロとカラー画像の輝度・色度変化をリアルタイム補正する新安定化回路システムを搭載。MS-S500は超高解像度表示を実現するサブピクセル独立ドライブテクノロジー搭載。
●(参考展示)12Mピクセル医用画像表示モニター
現在開発が進められている水平4200×垂直2800ピクセルのワイドな画面領域の12メガピクセル医用画像表示モニターのプロトタイプを展示。現時点ではあくまでも参考出品だが、広範囲の画面領域を必要とする画像や、種々の高解像度画像を同時に画面に表示したい場合、さらに将来的にはAI連携ワークステーションのモニターとしても期待される。