ジェイマックシステム
「医療安全対応」と「業務の効率化」
選択肢を拡大した線量管理システムを展示
Jマックシステムは、展示ブースを基本、「Imaging」、「IT」、「遠隔読影」の3ソリューション別に構成し、今年の展示テーマである「医療安全対応」と「業務の効率化」に即して各製品を出展した。
●【新製品】線量管理システム「DoseChecker」
「DoseChecker」は18年6月、同社の放射線部門業務システム「ACTRIS」のオプションとして発売された。今般、新ラインアップとして「スタンドアロン」と「PACS/QAサーバオプション」を追加するとともに、製品名を前述の名称に変更。なお、追加2タイプはITEM2019から販売を開始し、製品提供は19年7月を予定している。
「スタンドアロン」と「PACS/QAサーバオプション」の機能は共通であり、後者は同社PACS・QAサーバのユーザーおよび今後同製品を導入する施設向けにオプションとして提供される。同システムでは、義務化された線量管理に関して検査別/患者別/部位別ごとに集計・比較ができ、結果をExcelなどで出力可能。その他、J-RIMEの診断参考レベル(Japan DRLs)と自施設の線量情報とを簡便に比較できるモードを持つ。また、過線量の防止を目的に、あらかじめ設定した線量の上限値を超える検査を自動的に検知・一覧表示する機能を活用することもできる。
●読影レポート支援システム「LUCID」
18年6月に加わった新機能「読影レポート(所見)見落と防止管理」を紹介。同機能は、画像診断医がクリティカルと判断した症例を、依頼医が参照する前に「注意喚起コメント」の形で通知し、関心部位以外に所見があるケースなどの見落としを防止するというもの。依頼医がレポートを確認したことを表示するチェック機能を有し、電子カルテや院内メールとの連携により複数人数でのチェックが可能。また、それらの情報をリスト化してデータベースに保存することもできる。
●【新機能】クラウドPACSソリューション「XTREK F.E.S.T.A」
「XTREK F.E.S.T.A」には、ほとんど活用されることのない過去データを一括管理する「過去データストレージサービス」が新たに加わり、その詳細をデモンストレーションにて紹介していた。
●【新機能】統合画像ビューア「XTREK VIEW」
「XTREK VIEW」は、核医学用フュージョン「FUSION Plus」の機能が強化されており、説明員がブースに置かれた端末で新機能の概要を紹介していた。今回展示された最新バージョンは、VOI(関心領域を記録して再現する機能)の記録・比較、およびPERCIST(治療効果基準の国際的基準)に対応。これらは治療効果判定と過去比較の機能向上が目的とするものであり、すでに製品として提供を開始している。
●AI技術展示「胸部肺結節検出支援システム」
東大病院が開発したAIプラットフォーム「CIRCUS」に同社レポートシステムを組み合わせた診断支援システム「胸部肺結節検出支援」も、来場者の興味を引いていた。同システムは、AI機械学習を使用したデータベースに対してCAD処理を行い、AIが検査画像一覧から肺結節と思われる部分の上位5候補を自動的に表示する。現在、製品化に向けて研究開発が進められている。