日立製作所
Innovating Healthcare, Embracing the Future
医療の多様な課題解決に威力を発揮するソリューションを提案
http://www.hitachi.co.jp/healthcare
日立製作所のブースでは、ITEM2019の初日4月12日(金)に同社ヘルスケアユニットCEOの山本章雄氏が挨拶し、同社で進めているAI技術の活用について触れ、「日立はDI×AI(Diagnostic Imaging with Artificial Intelligence)というコンセプトに基づき、放射線科の検査ワークフロー全体を効率化および高品質化する開発を進めている。AIは医師の働き方改革や業務のサポートに役立てることができる。まだ完成していないが、その技術の一端を見てほしい」と述べ、参考出展しているいくつかの技術を紹介した。
また、その他にもMRIや超音波診断装置などで、多数の新製品を出展。多くの来場者が説明員に熱心に質問する風景が見られた。
●【新製品】超音波画像診断装置「ARIETTA」シリーズ
ARIETTAシリーズのプレミアム機である「ARIETTA 850」及び、新製品の「ARIETTA 65」と「ARIETTA 50」の3機種を展示。「ARIETTA 65(写真)」は上位機種である「ARIETTA 850」の画像処理技術やアプリケーションの一部を搭載したことで、高画質化や、多様な検査への対応を実現。バッテリーを搭載しているので、電源を失うような緊急時でも作動させることができるほか、高い画像性能、使い勝手の良いアプリケーション、そして快適なワークフローの3つをバランス良く組み合わせており、内科、外科、循環器科など幅広い診療科において円滑な検査を可能にしている。「ARIETTA50」は、より使い易さを追求し、操作ボタンの数を必要最低限に減らすなど、操作性をより向上させている。
●【新製品】1.5テスラMRI「ECHELON Smart Plus」/3テスラMRI「TRILLIUM OVAL Cattleya」
MRIコーナーでは、最新の1.5テスラMRI「ECHELON Smart Plus(写真上)」と、新製品である3テスラMRI「TRILLIUM OVAL Cattleya(写真下)」の実機を展示。
「ECHELON Smart Plus」は、高速化のための新しいソリューション「IP-RAPID」と自動化のための新しいソリューション「AutoExam」を搭載して、検査ワークフローを大幅に向上。スキャンタイムが約50%短縮したほか、位置決めから本撮像、解析等の後処理、DICOM転送までを自動で行うことができる。
「TRILLIUM OVAL Cattleya」は、横幅74㎝の「OVAL Patient Bore」と天板幅63㎝の寝台を採用。被検者がよりリラックスして検査を受けられる環境を整備すると共に、体軸から外れた四肢関節等の検査でも磁場中心付近での撮像を可能にしている。同装置は、最先端の画像化アプリケーション「QSM(Quantitative Susceptibility Mapping)」を搭載。局所的な磁化率佐を推定し、画像化することでT2*画像や磁化率強調画像では判別が難しい、軽微な磁化率の差を抽出することができる。
●64列CT「SCENARIA View」
CTコーナーでは、昨年も出展した64列CT「SCENARIA View」、と「Supria」を展示。
「SCENARIA View」は「被ばく低減」と「高画質化」の両立をめざした次世代の逐次近似処理である「IPV」技術を搭載。同技術では、専用のオペレーションルームや追加のハードウェアを必要とせず、高い被ばく低減率においても画像の質感(Texture)を維持し、低線量時でもノイズ低減と視認性の向上を実現している。