日立製作所&日本アキュレイ/「高精度放射線治療研修センター」を開設
日立製作所と日本アキュレイは、9月2日、放射線治療システム「トモセラピーシステム」のサポート体制のさらなる拡充と、放射線治療システム事業の強化・拡大を目的として、日立メディコ柏事業場(千葉県柏市)内に「日立高精度放射線治療研修センター」を開設した。
同研修センターには、トモセラピーシステムを設置しており、放射線腫瘍医や診療放射線技師、医学物理士が実機に触れながら操作や管理方法など一連の研修プログラムを学ぶ施設を想定している。
同日に行われた説明会では、日立製作所の執行役常務でヘルスケアグループ長兼ヘルスケア社社長の渡部眞也氏が挨拶で、「日立は高精度治療の普及に向け貢献していく。産学連携で最先端治療システムを提供し、医療現場で“使えるシステム”にするため、医師・医学物理士の教育等を行っていく。それが今回の研修センター設立につながった」と述べた。
また、Accuray社 プレジデント兼CEOのJoshua H.Levine氏は、「アキュレイ社の製品は、日本に現在78台設置されている。さらなる成長を目指し、現在手つかずの中小規模施設に向けた新製品『Onrad(オンラッド)』を日本市場に投入する。2016年末には同社製品の稼働100台を目指す」と述べた。
その後、中川恵一氏(東大病院)、芝本雄太氏(名古屋市大)、大西 洋氏(山梨大)により、日本のがんと放射線治療、トモセラピー(ピンポイント照射)、体幹部定位放射線治療と保険適応等の講演が行われた。