フィリップス・ジャパン
No bounds. Better healthcare
最新技術を搭載した数々の新製品を出品
https://www.philips.co.jp/healthcare
フィリップスは、患者を中心にシームレスにつながる医療の実現に向けて、医療従事者・患者の負担低減、正しい治療方針を決定するための適切な検査の実施、コスト削減などに貢献するソリューションの提供を目標に掲げている。ITEM2019では、それらを支える製品群を、2019年4月に国内販売を開始したばかりの新製品を中心に展示。同社DIビジネスマーケティング部長の門原 寛氏は、キーポイントとなる新製品として「Ingenia Ambition 1.5T」、「Incisive CT」、「DigitalDiagnost C90」を挙げ、それぞれの製品の特長を「ヘリウムフリー」、「管球の耐久性」、「ライブカメラ搭載」と表現した。
●【新製品】1.5テスラMRI「Ingenia Ambition 1.5T」
2019年4月に国内販売を開始した「Ingenia Ambition 1.5T」を初展示。同製品は、ヘリウムフリーを実現したBlueSealマグネットを搭載し、通常は超電導状態を維持するために1500ℓ必要なヘリウムをわずか7ℓに抑え、ヘリウムへの依存度を低減。また、クエンチパイプが不要、従来比900㎏の軽量化などにより、高層ビルの上層階にも導入可能としたことも製品の特長となる。
●【新製品】128スライスマルチスライスCT「Incisive CT」
「Incisive CT」(19年4月国内販売開始)は、10年間運用した際のランニングコストを抑え、かつ同社が培ってきたプレミアムCTの技術を応用した点が製品の特長となる。ランニングコストについては、同コストで占める割合の大きいX線管球の交換コストの低減を目的に、同CT専用に開発したvMRC管球を採用。同管球には耐久性を高める数多くの技術を搭載しており、10年ライフサイクルのコスト平滑化を支援するという。また、ガントリに「OnPlanタッチスクリーン」と呼ばれる設定パネルを設置し、患者登録から撮影条件決定までの操作を検査室で可能にしたことなどによりワークフローを19%改善した点も、特長の1つに挙げられる。
●【新製品】一般X線撮影装置「DigitalDiagnost C90」
「C90」(19年4月国内販売開始)は、「DigitalDiagnost」シリーズの最上位モデルであり、天井走行式X線管支持装置に業界初のライブカメラを搭載した点が最大の特長。「Eleva Tube Head」と呼ばれる同支持装置には、12インチのタッチパネルスクリーンを搭載しており、照射方向からみたライブ映像によってポジショニングの適正化やX線照射野調整が可能となる。
●【新製品】血管撮影装置「Azurion7 C20 with FlexArm」
17年に国内販売を開始した「Azurion」のプラットフォームに追加する形で「FlexArm」(Cアーム)を採用したモデルで、19年2月に国内販売を開始。実機の公開は、同年1月のドイツに続いてITEM2019が2番目であり、日本では主にハイブリッド手術室への導入を想定している。天井面と「FlexArm」を接続する部分に新たに軸を追加したことで、アームのアプローチ性が向上し動きが柔軟になった点が特長である。メーカーは、「TAVI等はもとより、弁膜症疾患や下肢の末梢血管治療など全方位的な活用を可能とする装置」と製品の特色を表現している。
●【新製品】超音波診断装置「EPIQ Elite」
「EPIQ Elite」(19年4月発売)は、メーカーが「ユニバーサル・プレミアム装置」と表現する、1台で全ての領域の検査に対応可能な最上位機種。24インチの大型ディスプレイを採用し、「nSIGHT」(ビームフォーミング技術)や「XRES Pro」(高分解能画像処理技術)など、同社の先進技術を搭載している。