ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ/4K外科手術用内視鏡システムの新製品を発表
ソニー、オリンパス、ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ(SOMED)の3社は、9月16日に経団連ホール(東京・千代田区)で「4K外科手術用内視鏡システム新製品発表会」を行った。この3社は、2013年から連携して同システムの開発を行っており、この度製品化に至ったものである。
SOMED代表取締役社長およびソニー業務執行役員、シニア・バイス・プレジデントの勝本 徹氏は、「SOMED設立から2年5ヵ月、3社の協業による『4K内視鏡』を発表する。全ての面で協力してくれた3社の現場の力が大きく、このような短期間で開発できた」と述べた。
オリンパス取締役専務執行役員の田口晶弘氏は、「この新システムは、ソニーの映像技術、オリンパスの医療機器開発のノウハウを結集した製品であり、内視鏡の外科手術のスタンダードを変える可能性がある」と語った。
同製品は、内視鏡外科手術のさらなる正確性・安全性向上を追求したシステムであり、特長として次の3点が挙げられる。①高精細:4Kならではの高精細映像が手術時の視認性向上に貢献、②広色域:豊富な色再現性が微細組織(血管、神経、リンパ管など)の容易な識別をサポート、③拡大視:大画面モニターおよび電子ズームの拡大鏡で繊細な手術操作をサポート。
同製品は、オリンパスの外科手術用内視鏡システムにラインアップされ、「VISERA 4K UHD」の名称で販売。カメラコントロールユニット、高輝度光源装置、モニター(31/55型)、カメラヘッド、高解像硬性腹腔・胸腔鏡は、10月からオリンパスの販売網で発売が開始され、4K動画フォーマットに対応したレコーダーについては、2016年年初の発売が予定されている。