ユビックス
小児鎮静下でのMRI環境下撮影に安心と安全を
国産初のMRI室用パルスオキシメータ展示
5ヵ所ある会場出入り口の一番奥のそれから入ると、すぐに右手にあるブースがユビックス社のブースである。同社は2004年、ベンチャー企業として創業されたが、現在の主力製品はMRI室用生体情報モニタであり、今回の展示も同モニタをメインにしていた。国産で唯一であるということからも、一見地味ながら来場者が途切れることなかったのが印象的であった。
●[新製品]MRI室用生体情報モニタ「DENALI6168μ」
CTに比べて圧倒的に検査時間が長いMRI検査において、被検者の生体情報管理は重要であることは言うまでもない。特に鎮静状態に誘導した小児、成人でも意識がない被検者の場合はなおさらである。「DENALI6168μ(デナリ6168ミュー)」は、国産初のMRI室用生体情報モニタである。タッチパネルを採用し、かつ分かりやすいアイコンの採用で、その操作性は極めて簡単である(写真上)。また被検者の指に嵌める樹脂バネを使用の非磁性体クリップ式光ファイバープローブなど、非常に検査者、被検者に対し優しい機能を備えている。クリップを実際に指に嵌めてみたが、中のシリコンの摩擦もあり簡単にはずれないのは意外であった(写真下)。また、本体から延びる全長5.8mのコードは非磁性体の30ミクロンのファイバーを8000本束ねたバンドルファイバーで、それは誇張なく柔らかく、折れるというイメージは皆無であった。なお、本体の開発には1年半、コードの開発には3年要したという。
なお、検査室と操作室との連携については、操作室のBluetooth内蔵のPC/タブレットにアプリをインストールすれだけで済み、大幅なコスト減を望める。フル充電で4時間の連続使用が可能。
体重5㎏からの乳幼児・小児対応の30回程度使用可能なセミリユーザブルホルダーの光ファイバープローブが、8月に発売予定であるという。