日立メディコ/検診車向け医用画像転送サービスを提供開始
日立メディコは、胃部や胸部のデジタルX線撮影システムを搭載した検診車を使用している健診施設向けに、日立製作所のM2M(Machine-to-Machine)システムを利用した「検診車向け医用画像転送サービス」(以下、同サービス)を、日本国内で提供開始した。
同サービスは、携帯電話のモバイル通信網を活用することで、検診車で撮影したデータ容量の大きい医用画像を健診施設などへ転送し、保管プロセスを自動化する。これにより、健診施設での医用画像の保管作業の効率向上に加え、検診車で撮影した医用画像などの情報が漏えいするリスクを低減することができるものである。
<特長>
▽検診車内でデジタルX線画像を外部メディアに保存したり、健診施設で外部メディアを読み込むなどの作業が不要になり、施設の事務所などの指定先に撮影した画像を自動で転送できるため、画像保管作業の効率向上が可能。また、検診車で撮影した画像が転送されるため、健診施設ですぐに読影を開始することができ、依頼元である企業や団体へ検診結果を早期に報告することができる
▽検診車で撮影したデジタルX線画像は、同サービス向けに同社が新規開発した高速ファイル転送技術「Hitachi WAN Optimizer」搭載のゲートウェイを活用するとともに、ゲートウェイとクラウド間のモバイル通信網には暗号化通信方式であるIPsec通信を採用することで、安定的かつセキュアに同社のクラウドに送信された後、健診施設の事務所などへ転送される
▽検診車で撮影したデジタルX線画像をクラウドへ転送するため、DVDやUSBなど外部メディアの紛失による医用画像などの情報漏えいリスクが低減できる。また、検診車に設置したゲートウェイなど通信機器にはデジタルX線画像を保存しないため、通信機器の紛失による情報漏えいリスクも低減
▽同サービスは、既存の検診車にもPCおよびゲートウェイなどを設置することにより、導入することができる。また、検診車とクラウド間のモバイル通信料を含んだクラウドサービスは定額制としているため、転送量にかかわらず定額で同サービスを利用することが可能
※問い合わせ先=日立メディコ サービスソリューション部 TEL 03・3526・8350