インターシステムズジャパン・医療セミナー 2015/先端医療とIT活用の現状と将来展望について講演
インターシステムズジャパンは、10月22日に東京コンファレンスセンター・品川(東京・品川区)で「InterSystems in Healthcare Seminar 2015」を開催した。
最初に基調講演として田中 博氏(東京医科歯科大名誉教授)が、「先端医療にITはどう寄与できるか?~ゲノムオミックス医療・モバイルヘルス・EHR」を演題に講演した。冒頭、ゲノム・オミックス医療に関する米国を中心とした国際的な取り組みと、東北メディカル・メガバンク事業について説明。そして、医療ビッグデータ第2の流れと言われるモバイルmHealthとEHRに関する取り組みの現状と将来展望を語った。
次いでインターシステムズジャパン代表取締役の植松裕史氏が、「患者情報共有基盤の構築と患者参加型医療の仕組み作り」と題して講演し、同社のシステムを活用した海外での取り組み等を紹介。そして今井将洋氏(京セラ丸善システムインテグレーション)が、「医療におけるSOA基盤構築の最前線」と題して講演。SOA(Service Oriented Architecture)、ESB(Enterprise Service Bus)について説明し、同社が手掛けた事例と、その有用性について解説した。
最後に特別講演として原瀬正敏氏(豊橋市民病院)が、「豊橋市民病院から見た医療情報部門の今後の役割」について講演した。原瀬氏は、同院における病院情報システム構築の経緯と医療情報部門設立の意義、そして同部門がシステムの構築・管理に果たしてきた役割を紹介。「医療情報部門の役割として、今後はデータ分析・活用も要求される。それにはデータサイエンスチームの構築、育成が重要である」と述べ、医療情報部門の重要性を強調した。