フィリップス Coffee Talk/ヘルステック”視点から医療の未来を考える集いスタート
フィリップス・ジャパンは1月23日、本社(東京・港区)にて報道関係者を集めたイベント「Philips Coffee talk」を開催した。 同イベントは「2025年ヘルステック未来予想図を考える」をテーマとして、様々な切り口からヘルステック(ヘルスケア×テクノロジー)についての理解を深めていくことを目的に実施するもので、今回がその第1回目である。初回の議論のテーマとして「医療の理想を、いま実感に。~バリュー・ベースド・ケア(価値ベースの医療)の実現に向けた新しい時代の画像診断の意義」について、2人の医療関係者が講演。その後参加者による意見交換が行われた。
はじめに、フィリップスの門原 寛氏(DIビジネスマーケティング部長)が挨拶し、同社が掲げる画像診断に対するアプローチとして“First Time Right”について紹介。
次に隈丸加奈子氏(順大)が「正しい治療方針を決定するために~Value based care」と題して講演し、日本ではまだ馴染みのないこの概念について「医療の価値(Value)=健康効果÷損失と考え、Valueの高い医療を推進することがValue based careである」と説明した。
また、田渕 隆氏(倉敷中央病院)は「病院経営改革~ワークフローの改善」と題して講演。田渕氏は医療機関が抱える問題として、2025年問題や医療の機能分化、職員の働き方改革や医療の価値の見直しなどを挙げ、Value baseという考え方が職員の意識改革を図るツールとして病院では利用されていくと述べた。
最後に、フィリップスの沢 秀樹氏(DXR/MSビジネスマーケティング マネジャー)がCTやMRIなどの稼働率や検査待ち時間、1日の検査件数や読影サポート等をモニターできるツール「PerformanceBridge」(国内未発売)の有用性を説明した。
その後、参加者による質疑応答や意見交換会が行われ、講演者と活発な議論が展開された。