JIRA 第8回「画像医療システム産業研究会」/AIを用いた画像診断をテーマにその可能性を探る
日本画像医療システム工業会(JIRA)は2018年12月20日、大手町フィナンシャルシティ サウスタワー 3F カンファレンスセンター(東京・千代田区)で第8回画像医療システム産業研究会を開催した。
同研究会は、2011年に第1回会合を開催以降、「画像医療システム産業発展の方向性と課題」をテーマに例年開催しているもの。今年度は、昨年のテーマであった「AIを用いた医用画像診断」を継続しつつ、技術的な進歩や実用化への取り組み状況についての講演を行った。講演タイトルと発表者は下記のとおり。
▽基調講演:各種画像検査・診断への人工知能の応用の現状と可能性/浜本隆二氏(国立がん研究センター)
▽放射線科検査・診断領域における人工知能の利用/小林和馬氏(国立がん研究センター)▽AIを用いた胎児心臓超音波スクリーニングシステムの開発/小松正明氏(国立がん研究センター)▽細胞診断領域における人工知能の利用/大野英治氏(九州保健福祉大)▽他施設共同研究による学習データの収集および人工知能の臨床応用に向けての戦略-Giloblastomaを例にして/高橋雅道氏(国立がん研究センター)▽内視鏡領域における人工知能の利用と臨床応用への戦略/山田真善氏(国立がん研究センター中央病院)
JIRA会長の新延晶雄氏は冒頭の挨拶で「2018年5月には次世代医療基盤法が施行され、同年11月にはAIを利用した医用画像診断支援システムに関する評価指標へのパブリックコメントが募集されるなど、AI技術の活用に注目が集まっている。今回の研究会が参加各社の研究・製品開発に役立ててほしい」と述べた。