富士フイルム/ラップトップ型超音波画像診断装置「FC1-X(エフシーワン エックス)V3.0」を発売
富士フイルムは、FUJIFILM SonoSite, Incのラップトップ型超音波画像診断装置「FC1-X(エフシーワン エックス)」に、透析で定期的に行われているシャント管理をより簡便に行える自動血流量測定機能を新たに追加した、「FC1-X V3.0」を、12月17日より発売する。
近年、国内の透析患者数はいまだ増加傾向にあり、末期腎不全に陥ると透析または腎移植いずれかの腎代替療法を行う必要がある。日本では95パーセント以上の患者が血液透析を選択しており、血液透析は生涯にわたって行われる。血液透析を行う際は、十分な血流を得るために動脈と静脈をバイパスさせたシャントと呼ばれる人工血管を作成し、長期間に亘って透析を維持するため、超音波装置を用いて、シャントの機能や形態を定期的に評価する。
今回発売するラップトップ型超音波画像診断装置「FC1-X V3.0」は、新たに自動血流量測定機能を搭載し、簡便な操作でシャントの機能評価ができるようになった。シャントの機能評価は、超音波装置を用いて、RI値、PI値、単位時間あたりの血流量測定を行い、「血流量の低下」「血管の狭窄の伸展」「血管抵抗の増大」を確認して行う。 本製品は、煩雑な操作をすることなくシャントの機能評価に必要な項目を一画面に表示することで、医師の作業効率の向上に貢献する。
富士フイルムは、透析向けにシャント部の観察や管理のために行われるシャントエコー専用のプリセットを追加したラップトップ型超音波画像診断装置「FC1-X」を2017年に発売したが、 今回新たに自動血流量測定機能を追加したことで、シャントの日常管理により適したポータブルエコーとして利用の拡大が期待される。
さらに、富士フイルムは、昨年12月から、医療従事者向けにバスキュラーアクセスエコー情報配信サイト「やまびこ塾(http://fms.fujifilm.co.jp/yamabiko/)」において、バスキュラーアクセスエコーにおける超音波の活用方法を紹介し、超音波を用いたシャント管理をサポートしている。
問い合わせ先=富士フイルムメディカル 営業本部 マーケティング部
TEL:03-6419-8033