日本医療機器産業連合会/「医機連産業ビジョン」策定で活動方針を明確化
日本医療機器産業連合会(医機連)は10月26日、KKRホテル東京(千代田区)で「医機連産業ビジョン2018-Society5.0」策定に関する説明会を開催した。これは5年前策定の「2013ビジョン」に続く、医機連活動のベースラインとなるものである。
渡部眞也氏(医機連会長)は、同ビジョンに盛り込まれた内容を、「医療機器産業のめざす姿」「オールジャパンとして取り組むテーマ」「医機連の取り組み」「活動基盤の強化」のテーマに沿って説明した。
「医療機器産業のめざす姿」では、「医療機器と利用環境をつなぎ、最適な医療を届ける」「イノベーティブな医療機器の創出により、健康・医療を発展させる」「医療・福祉現場のアウトカムの最大化で持続的な社会保障システムを支える」ことを強調した。オールジャパンとして取り組むテーマについては、「イノベーションの加速に向けた環境整備が必要だ。また医療機器の安全な管理・供給・稼働・トレーサビリティの強化、日本発の医療機器・技術のグローバル化を通じた医療機器産業の発展が望まれる」とし、医機連の活動強化ではステークホルダーとのプロアクティブな連携の必要性を示した。
説明後に開かれた講演会では、滝澤眞己氏(ふくしま医療機器開発支援センター長)、桂井直子氏(経産省ヘルスケア産業課 医療・福祉機器産業室室長補佐)、杉下智彦氏(東京女子医大国際環境・熱帯医学講座教授)の3名が講演した。
滝澤氏は医療機器開発に特化したふくしま医療機器開発支援センターの近況を、桂井氏は経産省での医療機器・ヘルスケア産業政策を、杉下氏は健康への投資が望まれているアフリカの実状について語った。