富士フイルム/タブレット型超音波装置を発表
富士フイルムは、4月7日に東京ミッドタウン(港区)にて、タブレット型超音波画像診断装置の新製品「SonoSite iViz(ソノサイト・アイビズ)」を発表した(5月20日発売)。
「SonoSite iViz」は、画面サイズ7インチのタブレット型超音波装置本体(重量は約520g)とセクタプローブで構成される。小型軽量ゆえの携帯性や片手作業が可能な操作性の高さが特長。また、新開発した画像処理回路の搭載により、140万画素の高精細画像を実現。Bモード、Mモード、カラードプラに対応し、心臓計測や産科計測にも対応できる。その他、カメラ機能を標準搭載し、静止画や動画も撮影することができる。なお、PACS通信機能を現在開発中であり、今後は遠隔画像連携ツールとしての活用も可能となる。
同社は開発の主目的を、「超音波画像診断装置の新たな使用シーンの創出」と説明。例えば、救命救急や災害時等でのスクリーニングツールとしての活用を想定しているという。
発表会では、メディカルシステム事業部長の後藤禎一氏、が同社の超音波事業の取り組みを紹介。続いて、メディカルシステム開発センター長の早川利郎氏が「SonoSite iViz」の概要および技術について解説した。
その後、「SonoSite iViz」を試験使用した組合立諏訪中央病院の医師(山中克郎氏、奥 知久氏、五十嵐一憲氏)のビデオコメントを上映。その中で3氏は、総じて同装置の携帯性や画質を評価。在宅医療での利点として、“患者との合意形成ツールとしての利便性”、救急医療においては、“場所を問わない検査実施、初期スクリーニングツールとしての使い勝手”を評価ポイントに挙げていた。